テレビ朝日系で新たなドラマ枠「土曜ナイトドラマ」の第1弾『オトナ高校』(毎週土曜 後11:05)が14日、スタートした。主演の三浦春馬は、東大卒のトップバンク行員というエリートでありながら、実は童貞の“チェリート”、荒川英人(あらかわ・えいと)を演じているのだが、「やばい、こんな三浦春馬くん見たことない」「直虎からのオトナ高校、振れ幅がすごい」「はっちゃけてて面白かった」などと、その振り切った演技がSNS上でも話題になっている。
トップバンクで将来を嘱望されるエリート行員・荒川英人は突如、見知らぬ男・嘉数喜一郎(杉本哲太)からピンクの書状を渡される。このたび、第ニ義務教育法案がまとまり、政府は公的教育機関「オトナ高校」を設立。性経験のない30歳以上の男女を入学させ、本当のオトナになるための英才教育を受けさせることを決定したのだ。英人が手渡されたのは、まさにその入学召喚状。何を隠そう、英人はその容姿やスペックからは想像もできない“正真正銘の童貞”だったのだ。
「何で俺が“童貞”だって知ってんだよ!」と激しく動揺し、入学を断固拒否しようとする英人。だが、入学を拒否すれば逮捕、服役等の罰則があるという。そこで英人は入学期日までに、オトナ高校の卒業条件である“童貞卒業”を達成しようと画策する。「30年間できなかったのに?」(嘉数)、「できなかったんじゃない。本気でやろうとしなかっただけだ」(英人)。
だが、現実は厳しく、とうとう入学の日がやって来る。そこにはいまだ処女のキャリアウーマン・園部真希(黒木メイサ)ら30代、そして40代はもちろんのこと、英人の上司である50代の生徒・権田勘助(高橋克実)の姿も。自分のことは遥か高く棚に上げ、英人はほかの生徒らを見下しながら、授業を受け始めるが…。
英人は、猛烈な恋愛&性体験願望とは裏腹に、高スペックのプライドが災いし、上から目線で人を分析したり、デートでもドヤ顔でひたすら退屈なうんちくを語ったり、リアルな人間関係においても“頭でっかちのお子ちゃま”。そんな“残念な男”を、三浦が愛嬌たっぷりに演じている。
タイトルバックで、輝く笑顔とキレッキレダンスを披露している三浦が、劇中では「SEX」と聞くだけで顔を歪ませるなど、さまざまな変顔・奇態を見せ、合コンパーティーのシーンで見せた走り方のかっこ悪さといったら、もう、吹いた。「なぜ、三浦春馬が?」と思っていたが、「三浦春馬じゃないとこのギャップは出せない」と、思った。
振り切った演技をしているのは三浦だけではない。ギャップでいえば、オトナ高校の教師、山田翔馬(やまだ・ぺがさす)役の竜星涼も負けていなかった。生徒たちに向かって「君たちは腐ったチェリーです!」と、キレた時の顔! 「竜星くんのこんな顔初めて見た」「ひよっこの綿引さんだよね? キャラ違いすぎて気づかなかった!」と、驚きの声が上がっていた。
奇想天外な設定の話だが、異性との性体験がない30歳以上の男女=「やらみそ(ヤラないまま三十路)」たちが抱えているものは、的を射ていてどこか共感できるものばかり。松井愛莉が演じるオトナ高校の教師、姫谷さくらが「SEX」という言葉を連呼し、コンドームを配るなど、だいぶ攻めてはいるものの、第1話に限っていえば、お色気シーンはゼロ。「SEX≠GOAL SEX≒START」(byさくら)などと、目からうろこの授業が繰り広げられた。
第1話の終わりでは、恋愛に不利な要素、「デブでブサイク、低学歴、低収入、おまけに毛深い」(by翔馬)とひどい言われようだった生徒がまさかの逆転勝利?な展開に、完全に打ちのめされてしまった英人。彼は、無事にオトナ高校を卒業(童貞卒業)できるのか。見届けたくなった。
最後に、今月4日に行われた制作発表会見に出席した脚本を担当する橋本裕志氏のコメントを紹介する。漫画原作と思っている人もいるかもしれないが、本作はドラマ書き下ろしの意欲作だ。
「この作品にかける思いは、とても熱いです。こんなに大胆なドラマにチャレンジできる幸せを噛み締め、どんな面白い作品ができるのだろうか、と自分でもワクワクしながら書き進めております。『ドラマは時代を映す鏡』と言われますが、この作品もまた『少子高齢化』『若者の恋愛に対する草食化』などが取り沙汰される、今の時代だからこそ生まれたドラマです。しかし、そんな時代風刺をしながらも、描いていくのは人間ドラマ。ちょっと残念な30過ぎの大人たちが、苦手な“恋愛”に対して必死でもがきながら前へ進んでいく姿は『愛らしい大人たちの、周回遅れの青春ドラマ』と言えるかもしれません。
満たされない思いを胸に秘めていた人たちが、その秘めたエネルギーをどこでどう爆発させ、その出会いがどんなドラマを生んでいくのか――。このドラマを通して、皆さんに勇気と元気を与えられるよう、僕もオトナとして悩んで、立ち向かっていきたいと思っています」。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
トップバンクで将来を嘱望されるエリート行員・荒川英人は突如、見知らぬ男・嘉数喜一郎(杉本哲太)からピンクの書状を渡される。このたび、第ニ義務教育法案がまとまり、政府は公的教育機関「オトナ高校」を設立。性経験のない30歳以上の男女を入学させ、本当のオトナになるための英才教育を受けさせることを決定したのだ。英人が手渡されたのは、まさにその入学召喚状。何を隠そう、英人はその容姿やスペックからは想像もできない“正真正銘の童貞”だったのだ。
「何で俺が“童貞”だって知ってんだよ!」と激しく動揺し、入学を断固拒否しようとする英人。だが、入学を拒否すれば逮捕、服役等の罰則があるという。そこで英人は入学期日までに、オトナ高校の卒業条件である“童貞卒業”を達成しようと画策する。「30年間できなかったのに?」(嘉数)、「できなかったんじゃない。本気でやろうとしなかっただけだ」(英人)。
だが、現実は厳しく、とうとう入学の日がやって来る。そこにはいまだ処女のキャリアウーマン・園部真希(黒木メイサ)ら30代、そして40代はもちろんのこと、英人の上司である50代の生徒・権田勘助(高橋克実)の姿も。自分のことは遥か高く棚に上げ、英人はほかの生徒らを見下しながら、授業を受け始めるが…。
英人は、猛烈な恋愛&性体験願望とは裏腹に、高スペックのプライドが災いし、上から目線で人を分析したり、デートでもドヤ顔でひたすら退屈なうんちくを語ったり、リアルな人間関係においても“頭でっかちのお子ちゃま”。そんな“残念な男”を、三浦が愛嬌たっぷりに演じている。
タイトルバックで、輝く笑顔とキレッキレダンスを披露している三浦が、劇中では「SEX」と聞くだけで顔を歪ませるなど、さまざまな変顔・奇態を見せ、合コンパーティーのシーンで見せた走り方のかっこ悪さといったら、もう、吹いた。「なぜ、三浦春馬が?」と思っていたが、「三浦春馬じゃないとこのギャップは出せない」と、思った。
振り切った演技をしているのは三浦だけではない。ギャップでいえば、オトナ高校の教師、山田翔馬(やまだ・ぺがさす)役の竜星涼も負けていなかった。生徒たちに向かって「君たちは腐ったチェリーです!」と、キレた時の顔! 「竜星くんのこんな顔初めて見た」「ひよっこの綿引さんだよね? キャラ違いすぎて気づかなかった!」と、驚きの声が上がっていた。
奇想天外な設定の話だが、異性との性体験がない30歳以上の男女=「やらみそ(ヤラないまま三十路)」たちが抱えているものは、的を射ていてどこか共感できるものばかり。松井愛莉が演じるオトナ高校の教師、姫谷さくらが「SEX」という言葉を連呼し、コンドームを配るなど、だいぶ攻めてはいるものの、第1話に限っていえば、お色気シーンはゼロ。「SEX≠GOAL SEX≒START」(byさくら)などと、目からうろこの授業が繰り広げられた。
第1話の終わりでは、恋愛に不利な要素、「デブでブサイク、低学歴、低収入、おまけに毛深い」(by翔馬)とひどい言われようだった生徒がまさかの逆転勝利?な展開に、完全に打ちのめされてしまった英人。彼は、無事にオトナ高校を卒業(童貞卒業)できるのか。見届けたくなった。
最後に、今月4日に行われた制作発表会見に出席した脚本を担当する橋本裕志氏のコメントを紹介する。漫画原作と思っている人もいるかもしれないが、本作はドラマ書き下ろしの意欲作だ。
「この作品にかける思いは、とても熱いです。こんなに大胆なドラマにチャレンジできる幸せを噛み締め、どんな面白い作品ができるのだろうか、と自分でもワクワクしながら書き進めております。『ドラマは時代を映す鏡』と言われますが、この作品もまた『少子高齢化』『若者の恋愛に対する草食化』などが取り沙汰される、今の時代だからこそ生まれたドラマです。しかし、そんな時代風刺をしながらも、描いていくのは人間ドラマ。ちょっと残念な30過ぎの大人たちが、苦手な“恋愛”に対して必死でもがきながら前へ進んでいく姿は『愛らしい大人たちの、周回遅れの青春ドラマ』と言えるかもしれません。
満たされない思いを胸に秘めていた人たちが、その秘めたエネルギーをどこでどう爆発させ、その出会いがどんなドラマを生んでいくのか――。このドラマを通して、皆さんに勇気と元気を与えられるよう、僕もオトナとして悩んで、立ち向かっていきたいと思っています」。
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2017/10/15