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Sexy Zone菊池風磨主演、担当Pが語る“登場人物1人”ドラマの裏側

 人気グループ・Sexy Zone菊池風磨が連続ドラマ初主演で挑む日本テレビの『吾輩の部屋である』(毎週月曜 深0:59)が、「かわいい」「癒される」とSNS上で話題を呼んでいる。このドラマの特徴はなんといっても“史上初”の登場人物は菊池演じる男子大学院生・鍵山哲郎ただ一人ということ。哲郎がアパートの自室で過ごす日常をひたすら追った、月曜の深夜の夜更かしの時間帯にはピッタリのゆる〜い内容だ。一方でほとんどが自分のせりふしかない台本を覚えるのには菊池にとってはプレッシャーかつ苦労も多い。そんな彼が奮闘する舞台裏やドラマをより楽しむポイントを三上絵里子プロデューサーに聞いてみた。

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■「1話をもう一度やり直したい」菊池風磨の成長記

 同ドラマではもちろん登場人物が菊池のみ。つまり台本のほとんどのせりふ(ほぼ独り言)を菊池が話すこととなっており、その重圧はゆるい内容に反して相当なものだ。オファーを受ける際にも「うれしいけど、このハードルなんですか!?」と本人も驚愕したそう。グループ活動と平行してのせりふ暗記はもちろん、役者としての悩みを分かち合う俳優たちも、前室でくつろぐ時間もない。俳優部はただ1人。朝から晩まで、自分だけがカメラに追われ、スタッフ全員が自分の方を向いている。だからこそ、三上氏から見ても役者として菊池が成長していく様はハッキリ見て取れたという。

 「一人の役者としての階段を砂袋100キロ持って登っているようなもの。『どう演じよう?』と確信を持てないところから1話の撮影が始まって、今では芝居がすごく成長してる姿をみてほしいですね。1話より2話が自然体だし、4話より5話の哲郎が面白い人になっている」と手応え。「放送開始されると、どのように観られるのかもわかってきたのか、自らイメージトレーニングを重ねて、どんどん良くなってきている。飲み込みと実演が上手い、頭のいい方なのだと思います。ご本人とも『1話をもう一度撮り直したいよね』と話しています」と持ち前の向上心と役者としての勘の良さでメキメキと腕を上げている。

 そもそも菊池の起用理由について「これまでの作品を見ていると表ではかっこいい感じの役柄でも裏ではものすごい計算をしているように感じました。そこが原作の哲郎君に合う気がしたのと三枚目な役柄にも合うだろうなと…」と三上氏。劇中では、ニヤついたりショックを受けたりとバリエーション豊かな表情を披露しているが監督からは「やりすぎ注意報」も出るのだとか。「やりすぎなくらい遊んでみたところから引き算してちょうどいい頃合いのものを、ご覧いただいてます(笑)」。

 普段は華やかなステージに立ち、甘い歌声で多くの女の子を魅了している菊池だが、劇中ではメガネにヨレヨレのTシャツとジャージを着用。思いを寄せる後輩の植村さんとの仲をなかなか進展させられない、どこからどうみても“イケてない”大学院生…。だが特に監督から「アイドルオーラを消して」という、リクエストはないそう。むしろ、植村さんが目の前にいることを想定してカッコつける妄想シーンでは、「アイドルのようなキラキラ感を出して」という注文に応え、ファンにはたまらない“イケてる”場面も用意。そんなギャップも楽しめる、菊池の魅力が詰まった作品になっている。

■ワンシチュエーションだからこその“宝探し”感 

 実は、このドラマには強力な共演者たちがいる。それは哲郎の部屋の家具・小物たち。原作漫画では、これらがしょ〜もないことばかり言ったりやったりしている哲郎に吹き出しでツッコミをいれるが、ドラマでも小物などのクローズアップに声を入れて、しゃべっているかのような演出をしている。この声を担当するのが、ちょっととぼけたカバの置き物は林家木久扇、天井から哲郎を見守る和風デザインの照明にはミッツ・マングローブ、ハスキーでどこか色気のある炊飯器は賀来千香子、最大8つのビンたちは七色の声を持つ山寺宏一が見事に演じ分けている。

 中でも驚かされたのは、ゲストの白石加代子による“和式トイレ”。せりふが少ない中で圧倒的な存在感を放っていた。三上氏は「上司には『白石さんの価値わかっているのか?』と言われました(笑)。風磨くんにとって登場人物は1人でも、ひとりぼっちではない。こんな素敵な先輩がドラマを支えているということが励みにもなる。『あんな人がこんなことをするんだ!』というギャップも面白いですし、『この声は誰だろう?』とエンドクレジットまでクイズのように楽しんでいただければ」。

 そして意外な声優だけでなく“宝探し”のようなポイントがもうひとつ。それは女性監督が特にこだわっているという菊池のデコルテや背中、手など女性心をくすぐる身体のパーツの映し方だ。シャワーシーンなど直接的な表現ではなく、くたびれたTシャツからのぞく鎖骨や、チラリと見えるお腹、指先など、さりげなくも見つけるとドキッとしてしまう“萌え”、そんな密かな楽しみ方も男子大学院生の生活を覗き見しているような楽しみも、このドラマならでは。

 また、原作コミックス5巻の中から思わずクスッとする“一人暮らしあるある”と植村さんや他の登場人物が絡むエピソードを中心にチョイスし、1話3エピソードで構成。哲郎は引きこもりではなく、ちゃんと大学の研究室に通う日常があり、友人もいれば離れて暮らす家族もいる。ただ誰も部屋には来ないし、劇的な展開はないにせよ、全10話の縦軸となっていくのが植村さんとの関係。話が進むに連れて植村さんや周囲の人物との関係も変化していくという、実はストーリー性ある物語としても成立しているのだ。

 とはいえ、三上氏氏は「頭をからっぽにしてみてほしい。寝る前にビールでも飲みながら暇つぶしにちょっと観てもらうくらいがちょうどいいのかもしれません。でもうまいことハマってうっかり夜更かししてくれれば最高ですね」と、狙いを明かす。複雑なストーリーやジェットコースターのような展開のドラマも魅力的だは、こういった肩の力の抜けた作品もワンクールに1本あってもいいのかもしれない。



関連写真

  • 日本テレビで放送中の深夜ドラマ『吾輩の部屋である』(C)日本テレビ
  • 日本テレビで放送中の深夜ドラマ『吾輩の部屋である』(C)田岡りき/小学館 ゲッサン.
  • 日本テレビで放送中の深夜ドラマ『吾輩の部屋である』(C)田岡りき/小学館 ゲッサン.
  • 日本テレビで放送中の深夜ドラマ『吾輩の部屋である』(C)田岡りき/小学館 ゲッサン.
  • 主人公・鍵山哲郎の部屋にある「カバの置物」(C)日本テレビ