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実写化続く山崎賢人、プレッシャーの中にも「何があっても砕けない」覚悟で

 人気俳優・山崎賢人が、映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』(8月4日公開)で主演。これまでも、漫画原作作品に数多く関わってきた山崎。今回も、シリーズ累計発行部数1億部を超える人気作だけに、相当なプレッシャーを感じたようだ。原作ファンが多い作品に向かう際の心持ち、俳優としての今後も語った。

映画『ジョジョの奇妙な冒険』に出演する山崎賢人(写真:草刈雅之)

映画『ジョジョの奇妙な冒険』に出演する山崎賢人(写真:草刈雅之)

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◆原作ファンからの反響も「受け止める覚悟と情熱で演じた」

――多くの人々から愛される作品の実写化、相当なプレッシャーがあったかと思いますが。
【山崎賢人】プレッシャーは、間違いなく大きかったです(苦笑)。ここまで世界中から注目された大作に挑戦したこともなかったですし、三池崇史監督とご一緒させていただくのも今回が初めて。プレッシャーはかなりありましたけど、そのぶんリスペクトを持って、まず自分が仗助のファンとして演じることが一番だと思ったんです。原作も読ませていただいたんですが、仗助というキャラクターをどうやって現実(映画)に落とし込んだらいいのかというのを考えながら演じさせていただきました。

――山崎さん演じる仗助とご自身が、似ていると感じる部分はありますか?
【山崎賢人】仗助は、正義感が強くて頭も切れる。自分がどうなろうと、間違っていないと思ったことは貫き通す強さと、困った人を救おうとする優しさと余裕があるんです。(自分と共通するのは)“ダイヤモンドは砕けない”というタイトルにもあるように、「何があっても負けねえ! 砕けねえ!」と思っている部分ですね。

――『ジョジョ』ファンの方からも様々な反響があるかと思いますが、そういったものに対しても?
【山崎賢人】砕けそう…いや、砕けないようにがんばります(笑)。みなさんの思い入れの強い作品だと思うので、いろんな反応があるのは当然だと思うんです。それをしっかり受け止める覚悟と情熱を持って、本気で仗助を演じたので、砕けそうになりながらも、自分という芯が曲がらなければいいなと思っています。

山田孝之の言葉に感激、「『クローズ ZERO』みたいな作品になる」

――今作をはじめ、原作ものへの出演が続いていますが、どのように立ち向かい、乗り越えていますか?
【山崎賢人】一度やると決めた以上は、いいものを作りたいという一心で演技に集中することですね。プレッシャーに押しつぶされた状態ではなく、余計なことを考えずに、真摯に作品と向かい合えば、おのずと観てくださる方にも伝わるんじゃないかと思っています。

――原作ものを演じるときは、役作りや取り組み方も変わるんですか?
【山崎賢人】あえて、原作とまったく違うものを見せる選択肢もあるとは思うんですが、僕はどの作品に関しても、まずは原作へのリスペクトを持ち、意識しながら演じるようにしています。やっぱり、実写の映像ならではの魅力があると思いますし、生身の人間が演じるからこそ生まれる温度感や独特の空気感もあると思うんです。今作に関しては、一人の人間として、仗助の内面的な部分を掘り下げるように意識して演じました。

――今回は男性だらけの現場でしたが、いかがでした?
【山崎賢人】神木隆之介さんとご一緒するシーンが多かったんですが、すごくいい方でした。頭が良くて冷静に分析してくれる方なので、いろいろ相談に乗ってくれて。僕より一つ年上で、俳優としても大先輩ではあるんですけど、役柄と同じように接してくれました。それに神木くん、何よりカワイイんです(笑)。そして山田孝之さんには、「お前にとって今回は、俺で言う『クローズZERO』みたいな作品になるから」と言っていただいたのも心に残っています。三池監督で『ジョジョ』をやる…男としての強さが出せるんじゃないかと、撮影前からすごく楽しみにしていました。

◆順風満帆の活躍ぶり、「ゴールが見えないからこそやりがいがある」

――俳優として順風満帆の活躍ぶりだと思います。
【山崎賢人】すごくありがたいと思う反面、この先のことを考えると正直、不安もあります。毎回、内容も役も違うので「ちょっとは成長したかな?」と思っても、作品ごとに一からのスタートになる。全然ゴールは見えないけれど、だからこそ役者という仕事にやりがいや楽しさを見出している自分もいます。

――以前のインタビューで、“難しい役ほど意欲が出る”と語っていました。
【山崎賢人】そうじゃないと面白くないといいますか。考えたり悩んだりしながら作品と向き合えることが、役者としての醍醐味のひとつなんじゃないかなと思いますね。

――成長痛みたいなものでしょうか。
【山崎賢人】成長するためには、痛みや苦悩は必要不可欠だと思います。それは役者だけでなく、どの職業でも同じことなんじゃないかな。まさに『ジョジョ』では、役者として男として、すべての面で成長させていただくことができたと思います。
(文:星野彩乃)

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