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『コード・ブルー』 もうひとりの“主役”ドクターヘリに注目

 フジテレビ系月9枠で17日から放送されている『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 THE THIRD SEASON』は、山下智久新垣結衣戸田恵梨香比嘉愛未浅利陽介ら救急医療の現場で奮闘する若きドクターたちを描いたドラマ。今からちょうど9年前の2008年に1stシーズンが放送され、今回、3rdシーズンが前作より7年ぶりに放送されている。シリーズ作品を見続けてきた視聴者にとっては、主要キャスト5人の成長ぶりを再び見られるということで、楽しみにしているのではないだろうか。そして、その5人と共に、同作品の重要な“キャスト”を務めているのが、ドクターヘリ。今回、もうひとりの“主役”『ドクターヘリ』に注目してみた。

『コード・ブルー』で使用されているドクターヘリ (C)ORICON NewS inc.

『コード・ブルー』で使用されているドクターヘリ (C)ORICON NewS inc.

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 クランクインを迎えた6月某日。藍沢耕作を演じる山下がドクターヘリに乗り込むお馴染みのシーン。出動を待ち構えているドクターヘリが大きなプロペラを回し、ローター音を轟かせている。このドクターヘリ、米国MDヘリコプターズ社のMD902と呼ばれる機種であり、日本医科大学千葉北総病院等で実際の救命救急に出動するヘリコプターの予備機を別途チャーターし、実出動のすぐ横で撮影している。機内には、ストレッチャー、心電図モニター、除細動器、人工呼吸器、各種医薬品などの装備が整っており、リアリティーあふれる作品の重要な役割を担っている。

 1995年、多数の犠牲者を出した阪神淡路大震災で消防、警察、自衛隊など多数のヘリコプターが派遣されたが、救急医療活動への直接的な利用は皆無に等しかった。しかし、これを機に「ドクターヘリ試行的事業」がスタート。『コード・ブルー』1stシーズン放送の前年、2007年に「ドクターヘリ特措法」が施行され、正式に医療の現場にヘリが導入されていった。現在では、41道府県51機(2017年4月現在)のドクターヘリが活躍。舞台となっている千葉北総病院では、1日3〜4回、年1200回の出動要請がかかり、活動範囲も、千葉県内のみならず、茨城県南部へも出動している。広範囲を網羅し、迅速な治療が施せた結果、救命率の向上、後遺症の軽減という医療発展に大きく貢献している。

 通常、各基地病院にはヘリが1機配備されている。撮影に際して、別途予備機をチャーターし、ヘリシーンを撮っているのだが、いざリアルな出動要請が入れば、即座に撮影を中断して対応している。この取材中にも、その場面に遭遇。藍沢(山下)、白石(新垣)、緋山(戸田)、冴島(比嘉)、藤川(浅利)と同じように、フライトドクター、フライトナースがドクターヘリと共に現場へと飛んで行った。ドラマで描かれていることは物語に過ぎないが、描かれているシーンは限りなくリアルに近い描写になっている。5人のメインキャストの活躍と共に、もうひとりの“主役”ドクターヘリにも注目して、今作を追ってみるのはいかがだろうか。
(取材協力:ドクターヘリ分科会)

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