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古舘佑太郎、朝ドラ初出演「まだまだ、ひよっこなので」

 NHKで放送中の連続テレビ小説『ひよっこ』(月〜土 前8:00 総合ほか)は、今週(第10週)から新展開。新たな登場人物が続々登場する中、連続テレビ小説初出演の俳優・古舘佑太郎(25)もその一人。きょう6日放送の第55回に初登場する。ヒロイン・みね子(有村架純)が初めてのひとり暮らしを始める赤坂・あかね荘があるあかね坂商店街の和菓子屋・柏木堂の店主の息子・柏木ヤスハル役。意気込みを聞いた。

連続テレビ小説『ひよっこ』に出演する古舘佑太郎(C)NHK

連続テレビ小説『ひよっこ』に出演する古舘佑太郎(C)NHK

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 「たくさんの方々が楽しみにされている歴史あるドラマなので、とても光栄です。観てくださる方は、平日の朝っぱらから不機嫌でウジウジしているヤスハルを少々叱りたくなるかもしれません。しかし、回を重ねるごとに、愛してもらえるような、そんなキャラクターになれたら良いなって思っています。実際、彼は不器用なだけで、とてもすてきな男の子なのです。そこをしっかり演じられるようヤスハルになりきるため、日々あんこ嫌いを研究しております。本当は和菓子大好きなんです」。

 ヤスハルは和菓子屋のひとり息子だが、甘い物が大嫌いで、服についたあんこのにおいも嫌がるほど。仕事にやる気がないのもあってか、少し面倒そうにボソボソとしゃべりがち。注文を取るときも覇気がないと、鈴子(宮本信子)に注意されるようなキャラクターだ。

 「僕がいままで演じてきたのはテンションMAXな役柄ばかりでしたので、ヤスハルのような性格は初挑戦でした。なので、最初の稽古(けいこ)は、声のボリュームを下げることから始まりました。僕が最初に考えていたヤスハルは、いまの声量の3倍ぐらい大声だったんです。しかし、それではただの怖い反抗期のヤンキーになってしまっていたので、今のヤスハルはとても気に入っています」

 古舘の父親は、フリーアナウンサーの古舘伊知郎。奇しくも(?)ヤスハルの父親で、柏木堂の店主の名前も「一郎」。三宅裕司が演じる。ヤスハルは父・一郎に、いつも反抗的な態度をとってしまうが、それには深い理由がある、という設定だ。

 「僕自身、よく朝ドラは観ていましたし、『出演したい』という気持ちは以前からありました」という古舘。「いざ出演させていただくことなったと聞いた時は、うれしさと同時に、あの景色の中に自分が映っているところが中々想像できませんでした。しかし、撮影が始まると、出演者やスタッフの方々を見て、『いま、ここで、日本の朝が作られているんだなぁ』と、自分も強い使命感みたいなものを感じました」と話している。

 古舘は、2008年に幼なじみたちとロックバンド・The SALOVERS(ザ・サラバーズ)を結成。12年9月にメジャーデビューし、14年11月公開の野村周平主演映画『日々ロック』に劇中バンドとして出演し、劇中歌を提供したこともあった。15年3月にバンド活動を無期限休止とし、新たなキャリアを歩み始めた。『ひよっこ』のほか、NHK・BSプレミアムの『BS時代劇 赤ひげ』(11月3日スタート)や映画『ナラタージュ』(10月7日公開)への出演が控える。『ナラタージュ』でも共演する有村について聞くと、せん望を込めて返答。

 「同業者としてももちろんですが、同世代として、かなり刺激を受けます。有村さんはとてもお忙しいはずなのに、いつも一生懸命に笑顔でお仕事をされているので、『僕も頑張ろう、こんなことで疲れたなんて言ってちゃダメだなぁ』なんて気持ちになります。あと、やはりあんなにキュートなのにすごく堂々とされているので、そこは本当に憧れますね。僕は、一つ年上なのにまだまだ、ひよっこなので」。

 4月は茨城県北西部の山あいの村で生まれ育ったみね子の高校時代を描いた奥茨城編。5月は失踪した父親探しと家計を助けるため、集団就職で上京したみね子が、向島のトランジスタラジオ工場での労働にくじけそうになりながらも、寮の仲間たちとの交流を支えに少しずつ成長していく姿が描かれた。父の捜索に尽力してくれた警察官の綿引正義(竜星涼)や閉鎖された工場の仲間、寮の舎監・永井愛子(和久井映見)らとの別れを経て、みね子は赤坂を舞台に新しい生活を始め、あたたかい人々に見守られながら、一つひとつさらなる殻を破って成長していく。

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