NHKで放送中の大河ドラマ『おんな城主 直虎』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)で、井伊家の嫡男・直政の子ども時代、虎松を演じている寺田心(8)。大河ドラマは初出演。「ふだんと全然違う髪型や着物で、全然違う僕になっているので、うれしいし楽しいです」と話す。
寺田は、子役ブームを牽引した芦田愛菜が主演したドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ)などに出演し、その演技力やかわいらしさで注目され、2015年にバイキンの親子に扮したTOTOのCMで大ブレイク。バラエティー番組でも物怖じしない、天賦の才能をと言っていいだろう。
もちろん、『直虎』の撮影現場でもその実力を存分に発揮しており、虎松の後見人となる主人公・井伊直虎を演じる柴咲コウは、寺田に「おじいさんが入っているのか?」と思わず聞いてしまったほど。その話を教えてくれたのも寺田本人なのだが、柴咲には「入ってないです。後ろにチャックないです」と訴えたという。
大河出演が決まってから、「僕は左利きなので、全部右手でしないといけないところが難しいですね」と利き手を変えたり、大河ドラマがどういうものか知るために『篤姫』のDVDを観たり。そういった努力を嫌がらずにできるのも天才子役たらしめるところ。実在した人物を演じる時に、多くの俳優たちがお墓参りやゆかりの地を訪ねるように、「(直政に関する)本もいっぱい持っているけど、虎松が住んでいた場所に行ったほうがわかるんじゃないかって、お母さんとおばあちゃんと3人で鳳来寺(愛知県)に行きました」。
鳳来寺に行った時の話がまた面白い。「(参道の石段の数が)1425段、おばあちゃんものぼりました。すごいです。僕、8歳で一番若いのにすごく疲れてゼエゼエ言ってたら、『子どもだから体力あるでしょ』って怒られました(笑)。『きつくない?』って言ったら『たしかにそうだね』って言ってました。でもこういうところに住んでいたんだなとか、感じられたのでよかったです」。
虎松は、人見知りなところがあるが、根は負けず嫌い。第17回では、年上の亥之助に囲碁で負け続けて悔し泣きする熱演も見せた。
「人見知りな演技とか、せりふのない演技もあるんですが、勉強になりますね。あまりやったことがなかったことなので、虎松はそういう役なんだなって勉強になります。負けず嫌いで悔し泣きする泣き虫なところは僕と似ています」。
せりふは「わからない漢字は付せんを貼ってお母さんにふりがなを書いてもらって、一回読んで覚えて、それからおかあさんと練習しています。『ここは、こういう気持ちだよ』って、監督さん、お母さん、マネージャーさん、皆さんがいっぱい教えてくれるから、わかりやすいです」。
「目をつむる」というのは柴咲から教えてもらったことだという。「直虎さんが集中の仕方を教えてくれました。目をつむって、虎松だったらどんな風に思うかなって考えるようにしています」。
投げかけられた問いを的確に打ち返す賢さ、教えてもらったことを受け入れる素直さ。寺田のことを「大人顔負け」「子どもらしからぬ」と言いがちだが、普通の子ども以上に子どもらしいところが、今の彼の魅力。極めつけが、撮影現場に連れてくる“ゆかいな仲間たち”の存在だ。インタビューの日は生まれた頃から一緒にいる「コロちゃん」というクマのぬいぐるみを連れていた。
「この前はララちゃんという犬のぬいぐるみを連れてきました。30匹くらいいます。家族です。兄弟でもあるし、勇気とか支えをくれる子たち。励まし合って、楽しくやっています」。寝る時も一緒だそうで、「ぬいぐるみがいっぱいあって、その中には僕とほぼほぼ身長が変わらない大きさの子もいるんですよ」。
コロちゃんを抱きしめながら、「井伊家の跡継ぎとして、ちょこっとずつ成長していく姿が見どころです。虎松が下げている袋の根付も見てほしいです。虎松の“虎”なんですよ。その袋の中に父上の直親の形見の琥珀が入っているんです。そういう細かなところも注目してほしいですね」と、番宣もばっちり決めていた。
寺田は、子役ブームを牽引した芦田愛菜が主演したドラマ『明日、ママがいない』(日本テレビ)などに出演し、その演技力やかわいらしさで注目され、2015年にバイキンの親子に扮したTOTOのCMで大ブレイク。バラエティー番組でも物怖じしない、天賦の才能をと言っていいだろう。
もちろん、『直虎』の撮影現場でもその実力を存分に発揮しており、虎松の後見人となる主人公・井伊直虎を演じる柴咲コウは、寺田に「おじいさんが入っているのか?」と思わず聞いてしまったほど。その話を教えてくれたのも寺田本人なのだが、柴咲には「入ってないです。後ろにチャックないです」と訴えたという。
大河出演が決まってから、「僕は左利きなので、全部右手でしないといけないところが難しいですね」と利き手を変えたり、大河ドラマがどういうものか知るために『篤姫』のDVDを観たり。そういった努力を嫌がらずにできるのも天才子役たらしめるところ。実在した人物を演じる時に、多くの俳優たちがお墓参りやゆかりの地を訪ねるように、「(直政に関する)本もいっぱい持っているけど、虎松が住んでいた場所に行ったほうがわかるんじゃないかって、お母さんとおばあちゃんと3人で鳳来寺(愛知県)に行きました」。
鳳来寺に行った時の話がまた面白い。「(参道の石段の数が)1425段、おばあちゃんものぼりました。すごいです。僕、8歳で一番若いのにすごく疲れてゼエゼエ言ってたら、『子どもだから体力あるでしょ』って怒られました(笑)。『きつくない?』って言ったら『たしかにそうだね』って言ってました。でもこういうところに住んでいたんだなとか、感じられたのでよかったです」。
虎松は、人見知りなところがあるが、根は負けず嫌い。第17回では、年上の亥之助に囲碁で負け続けて悔し泣きする熱演も見せた。
「人見知りな演技とか、せりふのない演技もあるんですが、勉強になりますね。あまりやったことがなかったことなので、虎松はそういう役なんだなって勉強になります。負けず嫌いで悔し泣きする泣き虫なところは僕と似ています」。
せりふは「わからない漢字は付せんを貼ってお母さんにふりがなを書いてもらって、一回読んで覚えて、それからおかあさんと練習しています。『ここは、こういう気持ちだよ』って、監督さん、お母さん、マネージャーさん、皆さんがいっぱい教えてくれるから、わかりやすいです」。
「目をつむる」というのは柴咲から教えてもらったことだという。「直虎さんが集中の仕方を教えてくれました。目をつむって、虎松だったらどんな風に思うかなって考えるようにしています」。
投げかけられた問いを的確に打ち返す賢さ、教えてもらったことを受け入れる素直さ。寺田のことを「大人顔負け」「子どもらしからぬ」と言いがちだが、普通の子ども以上に子どもらしいところが、今の彼の魅力。極めつけが、撮影現場に連れてくる“ゆかいな仲間たち”の存在だ。インタビューの日は生まれた頃から一緒にいる「コロちゃん」というクマのぬいぐるみを連れていた。
「この前はララちゃんという犬のぬいぐるみを連れてきました。30匹くらいいます。家族です。兄弟でもあるし、勇気とか支えをくれる子たち。励まし合って、楽しくやっています」。寝る時も一緒だそうで、「ぬいぐるみがいっぱいあって、その中には僕とほぼほぼ身長が変わらない大きさの子もいるんですよ」。
コロちゃんを抱きしめながら、「井伊家の跡継ぎとして、ちょこっとずつ成長していく姿が見どころです。虎松が下げている袋の根付も見てほしいです。虎松の“虎”なんですよ。その袋の中に父上の直親の形見の琥珀が入っているんです。そういう細かなところも注目してほしいですね」と、番宣もばっちり決めていた。

2017/05/14