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“ジブリ出身”米林宏昌監督が新作発表 宮崎駿監督の言葉に重圧

 スタジオジブリにて『借りぐらしのアリエッティ』(2010年)、『思い出のマーニー』(14年)を生み出した米林宏昌監督(43)の最新作『メアリと魔女の花』が、2017年夏に公開されることが15日、発表された。米林監督とともに14年末にスタジオジブリを退社した、プロデューサーの西村義明氏(39)が立ち上げたアニメーションスタジオ「スタジオポノック」が制作する初の長編映画となる。都内で製作発表会見に出席した米林監督、西村氏は、スタジオ設立の経緯や同作への思いを語るなかで、宮崎駿監督、高畑勲監督、鈴木敏夫プロデューサーから受けた言葉を明かした。

米林宏昌監督 (C)ORICON NewS inc.

米林宏昌監督 (C)ORICON NewS inc.

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 西村氏は、スタジオジブリが映画製作部門を解散した当時などを振り返り、アニメーション制作への熱意を込めてスタジオ設立の経緯を説明。米林監督を気にかけていた宮崎監督の元へスタジオ設立を報告しに行くと、「『だったらこんなところに来るな。今すぐ帰れ。長編アニメーション映画を作るとしたら、覚悟をもってやれよ』っておっしゃった」と回顧した。

 その後、米林監督がアニメ制作中に宮崎監督と会った際には「『うれしい』と言っていただいて、逆にそれがプレッシャーに感じた。『うれしい』って期待してもらえる作品を作らないとって、改めて気を引き締めました」と背筋を正した。

 西村氏にとって「師匠であり、怖い親父みたいな存在」だという鈴木氏には、同企画については一切相談しないと伝えた際に、「『絶対それがいいよ。お前は自立してやっているんだから、覚悟持ってやれよ』って、宮崎さんと同じことを言ってくれた」と感謝を込めた。

 高畑監督については「ちょっと複雑でして。僕らは高畑監督の嫌いなファンタジー作品を作っている」と笑い、「企画のことも最初は言わないでいたけれど、ある日お話ししたら『僕と宮さん(宮崎監督)が実現できなかったことを君たちがやろうとしている。何かあったら力になるよ』と言ってくれた」と打ち明けた。

 同企画の原作は、1971年に描かれたイギリスの作家メアリー・スチュアートによる児童文学。11歳の少女メアリが、ひょんなことから奇想天外な冒険に巻き込まれるところから物語が始まる。

関連写真

  • 米林宏昌監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『メアリと魔女の花』メインビジュアル (C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会
  • 2017年夏全国東宝系公開 映画『メアリと魔女の花』(C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会
  • 米林宏昌監督、西村義明プロデューサー (C)ORICON NewS inc.
  • 米林宏昌監督
  • 2017年夏全国東宝系公開 映画『メアリと魔女の花』(C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会
  • 2017年夏全国東宝系公開 映画『メアリと魔女の花』(C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会
  • 西村義明プロデューサー
  • 2017年夏全国東宝系公開 映画『メアリと魔女の花』(C)2017「メアリと魔女の花」製作委員会

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