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稲垣吾郎が湊かなえ原作映画に登場 実は“スマスマ”つながりも?

 人気グループ・SMAP稲垣吾郎が、映画『少女』(10月8日公開)に出演することが発表された。本作は、大人気作家・湊かなえ原作による作品で、主演を本田 翼と山本美月が務める。“死”という願望にとらわれた2人の女子高生を描く、衝撃の内容になりそうだ。

稲垣は「この映画は観る側が“考える”ことができる作品」と語る  (C)2016「少女」製作委員会

稲垣は「この映画は観る側が“考える”ことができる作品」と語る  (C)2016「少女」製作委員会

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 稲垣が演じるのは、夏休みに敦子(山本)がボランティア活動に訪れた老人ホームのスタッフ・高雄孝夫(たかおたかお)。寡黙な彼は敦子と共に働くことになるが、なぜか不自然なほどに距離を置こうとする。実は孝夫は、過去に女子高生との間に起こったある“事件”から家族と離れて暮らすという、深いトラウマを背負っているのだ。しかも、バラバラに動いていた物語がまとまる瞬間のキーパーソンであり、由紀(本田)と敦子に“生きることの意味”を問うためには必要不可な存在だという。

 本を紹介する番組『ゴロウ・デラックス』(TBS系)でMCを担当しているだけに、「湊かなえさんの作品は、『告白』や『夜行観覧車』など大好きですし、作家としても尊敬しています」と語る稲垣。同番組に湊が出演した折には、稲垣が『夜行観覧車』について熱く語った、なんてエピソードも。ちなみに湊、以前『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で、“メンバーを主人公にミステリー小説を書くなら?”という設定を披露。稲垣はその際、“冷酷な連続殺人犯、自分の息子も殺す”と描かれるが、本当は真犯人である息子を庇っている……のが真相だという。聞いただけでストーリーが浮かぶようだが、香取慎吾により「(稲垣が庇うことは)ないですね!」などとツッコミが入っていた。

 ちなみに他のメンバーの設定は、中居正広が“天才ルービックキューブ探偵”、木村拓哉が“我が子を殺した生徒に復讐する教師”、草g 剛が“妹を殺した男と命綱で繋がれたクライマー”、香取慎吾が“親友を救うため命をかけて悪人を演じる男”だった。正直、全部を見てみたいほど魅力的である(中居は、「そういうのはSexy Zoneとかがやる役!」と却下していた)。

 稲垣が湊かなえ原作作品に出演するのは今回の『少女』が初。役柄について「孝夫は一見とっつきにくく、何を考えているかわからない人間。過去にトラウマを抱えた謎多き人物ですから、台本には書いてない彼のバックボーンを監督と一緒に話しながら作り上げました」と語っている。もちろん、上記“スマスマ”の設定とは異なるが(たぶん)、このような流れを見てきた視聴者としては、稲垣と湊の嬉しいコラボレーションとなるはず。

 2010年、映画『13人の刺客』の怪演が評価され、俳優として新たな地平に立った稲垣。明日(4月29日)スタートする新ドラマ『不機嫌な果実』(テレビ朝日系)では、潔癖症で超マザコンの夫役を演じる。同ドラマの制作発表で「やっぱりこういうのが求められてるんだ」と苦笑していたが、マザコンも、トラウマを抱えた男も、連続殺人犯も、稲垣にはアクの強い演技を今後も見せてほしいものだ。きっと魅力的だと思うから。

 

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