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【テレ東の流儀】ヒットドラマを生む「予算管理」 『猫とコワモテ』の場合

 『孤独のグルメ』『山田孝之の東京都北区赤羽』など、他局では見られないユニークなドラマで躍進するテレビ東京グループが手がけるスペシャルドラマ『猫とコワモテ』が来年1月2日(後11:00〜深0:00)にBSジャパンで放送される。

1月2日放送、BSジャパン『猫とコワモテ』主役はかわいい猫と田中要次(C)BSジャパン

1月2日放送、BSジャパン『猫とコワモテ』主役はかわいい猫と田中要次(C)BSジャパン

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 俳優の田中要次が、ただ猫を愛でるだけの“猫萌えドラマ”。主役だけどほとんどせりふがなく、猫の魅力を最大限にフィーチャーするという。

 本作を企画したプロデューサーの濱谷晃一氏(テレビ東京ドラマ制作部)は、中年のサラリーマンがおしゃれを極めていく滝藤賢一主演のドラマ『俺のダンディズム』や、ちょっと困ったサラリーマンをゾンビに見立てて社会風刺(?)した『ワーキングデッド』など、テレ東の中でもひと際エッジの効いた企画を手がけてきた。

 今回は「いま、空前の猫ブームですよね。猫の飼育数が犬を上回りそうだというし、出版業界では、猫本の出版ラッシュ。これは、乗っかるしかない。猫をテーマにしたドラマを作れば、より多くの方に興味を持ってもらえると思いまして…」と企画を練り始めた。

 「最初は『ネコの声が聞こえる男の話』だったのですが、最終的に『強面×猫萌え』のギャップを楽しむという、シンプルな結論に至りました」という。猫好き俳優といえば田中要次、といった世間の評判を聞きつけ、出演交渉へ。「田中さん(の事務所)には『猫とコワモテ』というタイトルは決まっているんですが、主役として出演していただけませんか?とオファーしました。『面白そうですね』と、いうリアクションで快諾していただきました」と舞台裏を明かす。

 主役が決まれば、あとは…「かわいい猫をたくさん映そう、と。ペットショップにいる子猫や東京・下町の谷中の街ねこ、新宿にある店の看板猫…。映画『ローマの休日』でアン王女(オードリー・ヘプバーン)と、新聞記者(グレゴリー・ペック)が名所めぐりするシーンのように、名曲を流しつつ、猫と田中さんだけのめくるめく世界を描こうと思っています」と振り切った演出プランも考えた。一方で「ドラマを観た後は『自分も谷中や、猫カフェに行ってみようかな』と思ってもらえるように、“情報バラエティー”の要素も加えて作っています」。

 テレビで施設や地域の“情報”を紹介することで、撮影協力も得やすくなる。撮影場所を借りるだけでなく、その場にいる人にも“出演”してもらっているのも本作の特徴。「現場の雰囲気を生かしたかった」というもっともな理由のほかに、「予算削減という意味合いもあります(笑)。衣装はどう手配する? 役者を1日拘束したらギャラはいくら? テレ東のドラマ作りの8割は予算管理だと思っています」。予算の少なさをアイデアで工夫する。もはや“お家芸”とも言える。

 ちなみに、1月2日、地上波では同局でもっと豪華な新春時代劇『信長燃ゆ』(後9:00〜11:58)を放送。テレビ東京とBSジャパン、どちらのチャンネルを選んでも“もえて”熱い。

YouTube公式チャンネル「オリコン芸能ニュース」

関連写真

  • 1月2日放送、BSジャパン『猫とコワモテ』主役はかわいい猫と田中要次(C)BSジャパン
  • 谷中の猫、みいちゃん(C)BSジャパン
  • 谷中の置物猫を愛でる犬飼(田中要次)(C)BSジャパン
  • 1月2日放送、BSジャパン『猫とコワモテ』主役はかわいい猫と田中要次。東京・谷中で人力車に乗り、猫を愛でる犬飼(田中要次)(C)BSジャパン

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