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スピルバーグ監督最新作、『シンドラーのリスト』との共通点は?

 スティーブン・スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、ジョエル&イーサン・コーエン脚本による映画『ブリッジ・オブ・スパイ』(来年1月8日公開)。スピルバーグ監督作で初めてアカデミー賞を受賞した映画『シンドラーのリスト』(1993年公開)とある“共通点”があり、すでに公開されている米国で高い評価を受けている。

映画『ブリッジ・オブ・スパイ』 (C)Twentieth Century Fox Film Corporation and DreamWorks II Distribution Co., LLC.  Not for sale or duplication.

映画『ブリッジ・オブ・スパイ』 (C)Twentieth Century Fox Film Corporation and DreamWorks II Distribution Co., LLC. Not for sale or duplication.

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 『シンドラーのリスト』は、ユダヤ人の命を救ったドイツ人実業家オスカー・シンドラーの実話を描き、時代や政治に流されず信念を持ち立ち向かったシンドラーに目を向けるべきと評価された作品。第66回アカデミー賞でスピルバーグ監督が初となる監督賞や作品賞など7部門を受賞した。

 今回、スピルバーグ監督が題材にしたのは、アメリカ人弁護士のジェームズ・ドノヴァン。本作の舞台は、アメリカとソ連が一触即発の冷戦状態にあった1950年〜60年代。保険の分野で実直にキャリアを重ねてきたドノヴァンだが「誰でも弁護される権利がある」という信念のもと、ソ連のスパイの弁護を引き受けたことをきっかけに、国際交渉の世界に足を踏み入れることになる。

 スピルバーグ監督が引かれた2人の人物、オスカー・シンドラーとジェームズ・ドノヴァンの共通点は、戦下の時代に生き、同胞さえもが自身の考えに反対する過酷な状況下に置かれても、信念を貫き、優れた交渉術で何千人もの命を救った“実在のヒーロー”であること。

 公開中の米国での評価も高く、米有力メディアのオスカー予想にも主要各部門でノミネートを注目されている。

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