人気漫画を20年ぶりに実写化する連続ドラマ『白鳥麗子でございます！』（tvkほか、14日スタート）で主人公を演じるモデルで女優の河北麻友子（24）。これまで鈴木保奈美、松雪泰子が演じてきた白鳥麗子役に「すごくうれしかった」と喜び、役柄について、そして麗子の代名詞とも言える高笑い「おーほほほほほほ！」へのこだわりを語った。

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　同作は、鈴木由美子氏の同名漫画を実写化。19歳のお嬢様・白鳥麗子が、幼いころから思いを寄せる秋本哲也を射止めるために、あの手この手でアタックを繰り広げるさまを描いたラブコメディー。連続ドラマのほか、劇場版も今年公開予定。

　哲也役は東海エリア出身・在住のメンバーで構成された男性ユニットBOYS AND MEN のリーダー・水野勝。同グループから田村侑久、辻本達規、田中俊介、吉原雅斗も出演し、映画版には小林豊も出演する。

　河北演じる麗子は、「男は本当に愛する女には手を出さない」「愛の城は四畳半でなければならない」などユニークな恋愛観の持ち主。初恋の人・哲也を思うあまり周囲を呆然とさせる暴走にでることもあるが、周囲からは「ぴったり」と言われることが多かったという。

　「みんなから『ぴったりだね』って言われるのはうれしかったけれど、いいことなのか悪いことなのかわからなかった（笑）。スタッフさんからは『楽しみにしている』って言ってもらえることが多かったので、似ている分にはよかったのかな。自分では、はっきりしているところが似ていると思っています」。

　16歳まで米・ニューヨークで育ち、自身もセレブの感性を身につけているが、“お嬢様”という以外にも共感できる部分があった。「麗子は高飛車で自分の思いを隠すために『あなたとは付き合えない』って言ってしまうけれど、そういう気持ちって誰もが持っている。その表現の仕方が特殊なだけ。好きだからこそ距離を置く、気になっているからこそ追いかけさせるためにそういうことをするのって、男性女性関係なく誰しもあるんじゃないかなって思います」。

　麗子の代名詞とも言える「おーほほほほほほ！」の高笑いは、「絶対に譲れなかった」とこだわりを持って挑み、いろんなパターンに挑戦した。

　「最初は本当に難しかったです。でも、原作を読んでいる皆さまもドラマを観ていた方も『おーほほほほほほ！』を期待していると思うので、いっぱい練習しました。白鳥麗子ってそれが代名詞というイメージもあるので、そこは譲れない。監督にも10パターン以上用意しないとダメだねって言われたので、感情とか気分によって違いを出しました。最初は明るい笑い方ですが、段々涙の笑いに変わっていくシーンもあるので、振り幅はすごいと思います」。

　満足できる高笑いができるまで葛藤もあった。「最初は違和感もあるし、ちょっと恥ずかしいというか、役がまだ固まっていない状態なので、自信を持って『おーほほほほほほ！』ができなくてためらってしまった。もっとやりきればいいのに、難しかったんです。でも、1回振り切ってみたらクセになって楽しんでいました。息切れしちゃって本番しかできないですが（笑）」。試行錯誤を経て、「白鳥麗子様っぽくなったんじゃないかな。絶対に譲れなかったので頑張りました」と満足げな笑顔を見せた。

　「大声で高笑いしてみると意外と気持ちいいですよ！　麗子様も、本当は寂しいときに紛らわせて笑っていることが多いので、ぜひ悲しいときに家でやってみてください」と一生懸命すすめてくれる姿は、天真爛漫さがありながら、麗子のような上品さも印象に残る。

　ドラマの放送開始を控え、「今年は最高にいいスタートが切れます。ドラマと映画がヒットすることを願いつつ、今までと変わらずお芝居もしてバラエティー、モデルも自分ができることは全てやりたい」とさらなる飛躍を誓った。

■『白鳥麗子でございます！』
tvk（毎週木曜　後11：00）、テレ玉（毎週金曜　深0：30）、チバテレ（毎週土曜　後11：30）、メ〜テレ（毎週月曜　深0：20）、KBS京都（毎週木曜　後11：00）、サンテレビ（毎週月曜　後11：00）、KBC九州朝日放送（毎週月曜　深1：50）、とちテレ（毎週水曜　後8：00）、RKK熊本放送（毎週月曜　深1：28）。14日より順次放送開始。