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『トイレのピエタ』松永大司監督、『新藤兼人賞』受賞に男泣き

 映画『トイレのピエタ』の松永大司監督(41)が、現役プロデューサーのみが審査員を務める新人監督賞『新藤兼人賞』の銀賞を受賞し4日、都内で行われた授賞式に出席。壇上でスピーチをしようとするも、こみ上げる思いがあり話す前に沈黙して男泣きした。

『新藤兼人賞』を受賞し、男泣きする松永大司監督 (C)ORICON NewS inc.

『新藤兼人賞』を受賞し、男泣きする松永大司監督 (C)ORICON NewS inc.

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 同作は、手塚治虫さんの病床日記に着想を得たオリジナルストーリー。美大を卒業後、窓拭きのアルバイトで生計を立て何となく生きていたが、ある日余命3ヶ月と宣告される主人公をロックバンド・RADWIMPSのボーカル・野田洋次郎が演じている。

 会場までの道のりを歩いてきたという松永監督は「大学を卒業してから10年近く窓拭きのアルバイトをしていて、初めて窓を拭いた建物が偶然近くにあった。今から20年くらい前です。あのとき、こういうことは想像できていなかった。目の前には僕をずっと応援してくれた方々がたくさんいて、顔を見たら泣いちゃいました」と涙の理由を説明した。

続けて、「僕だけがもらう賞ではない」とスタッフらに感謝を伝え、「日本映画は力がないって言われることが悔しくて、いい映画をつくってお客さんを映画館に呼ぶことを一生懸命考えてつくった。これから1本でも多く力強い作品を届けたい」と決意新たにしていた。

 同賞は、日本映画の独立プロ50社によって組織される日本映画製作者協会に所属するプロデューサーが「この監督と組んで仕事をしてみたい」「今後この監督に映画を作らせてみたい」という観点から、その年度で最も優れた新人監督を選出。金賞を『グッド・ストライプス』の岨手由貴子監督(32)、プロデューサー賞を『映画 ビリギャル』の那須田淳氏、進藤淳一氏が受賞した。

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  • 『新藤兼人賞』を受賞し、男泣きする松永大司監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 目に涙を浮かべてあいさつ (C)ORICON NewS inc.
  • (左から)進藤淳一氏(『映画 ビリギャル』プロデューサー)、岨手由貴子監督(『グッド・ストライプス』)、松永大司監督(『トイレのピエタ』)、那須田淳氏(『映画 ビリギャル』プロデューサー) (C)ORICON NewS inc.

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