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天海祐希「落ち込んでいる時間がもったいない」 ドラマ『緊急取調室』

 「俳優の仕事は、人が年を重ねていく様を見せる職業でもあると思うんです。天海祐希としても皆様に自信をもってその顔をさらしていけるような人生を送りたいと思っています」

テレビ朝日系ドラマスペシャル『緊急取調室』9月27日放送、主演の天海祐希

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 そう語るのは女優の天海祐希。彼女が主演し、昨年1月期に放送されたテレビ朝日系連続ドラマ『緊急取調室』、通称「キントリ」が、1年半ぶりに一夜限りのドラマスペシャルとして帰ってくる。連ドラの時は、役づくりのため、セミロングの髪を20センチ切ったことでも話題になった。1年半ぶりに演じる真壁有希子は、「取り調べの腕を上げた」という設定になっており、自然に伸びた髪の毛を無造作に束ねている姿に“こなれ感”が漂う。

 同作は、取調室という密室の中で繰り広げられる、一筋縄ではいかない犯人との“言葉と心理戦による駆け引き” を行いながら、事件の裏に隠された真実を追求する新たな形の刑事ドラマ。

 天海演じる取調官・真壁有希子は、叩き上げの女刑事。数々の凶悪事件を解決に導き、女性初の警視庁捜査一課特殊犯捜査(=SIT)の長にまで上り詰めたが、ある事件における失態の全責任を負わされ、厄介な被疑者を取り調べる捜査一課の専門チーム「緊急事案取調対応班」に異動を命じられた。

 警察官だった夫を亡くし、有希子が女手一つで育てている2人の子どもたちとも1年半ぶりの再会。「子どもたちが確実に大きくなっているんですよ(笑)。私にはもう『身長が10センチ伸びました』みたいな1年はないけれど、自分なりに成長しているといいですね。老化ではなく」と笑わせた。

 紅一点の有希子を取り巻く一癖も二癖もあるキントリのメンバーを演じる田中哲司小日向文世大杉漣でんでん、キントリに敵対心を抱く捜査一課の刑事コンビ、鈴木浩介速水もこみちら、レギュラーメンバーが再結集。

 「また皆さんとご一緒できるのは光栄ですし、素直にうれしいです。あのメンバーがそろえば、私も自然と有希子に戻れる。時間は流れているけれど、変わらないキントリらしさを楽しんでいただけると思います」

 変わらないのは、有希子の真骨頂ともいえる取り調べシーンでの長台詞。

 「今回、3日間1000本ノック状態で、取り調べシーンの撮影がありました。とてつもない長台詞が続く撮影で1日を終え、家に帰っても『うわ〜っ、明日もこんなに台詞がある!』と追い詰められた3日間(笑)。自分自身との闘いで、ヘトヘトになりました。小日向さんは『天海ちゃん、今日もたくさんしゃべってるね〜。長台詞は天海ちゃんの見せ場だからね!』と冷やかされました(笑)。私としては『こんなにたくさんの長台詞を、いつまで完璧に覚えることができるんだろう!?』と恐ろしくなるほどの分量でした」。

 膨大な台詞量という困難に天海はどう立ち向かっているのか。「逃げ出したいと、思いますよ(笑)。でも、本当に逃げ出すわけにはいかないわけで、私たちの仕事はありがたいことに練習すればしただけ、役と真剣に向き合った分だけ、本番で自信が持てるようになるんです。落ち込んだり、現実逃避している時間がもったいないと思って、とにかく覚えるんです(笑)」。

 27日放送のドラマスペシャル『緊急取調室』(後9:00)では、有希子が“自白した被疑者には遂行不可能な連続殺人事件”の真相を追い求め、松下由樹斉藤由貴が演じる手強き女性たちを相手に戦いを展開していく。

 「“W由樹・由貴”のお芝居は圧巻でした。今回の有希子は女性たちと対峙しながら、同じ女だからこそ許せないのか、いつになくいらだったり、惑わされたりもします。一方で、取調官として中性の視点を保とうとするあまり、女性特有の心理に気づけないこともある、という発見もありました。前回の連ドラから髪も伸びた有希子という人間の新たな一面を楽しんでいただけたら、と思います」。

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