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【花燃ゆ】松坂慶子、大河初出演から42年 ハイテク化に驚き

 「いまの大河はハイテクですよね(笑)」

 そう語るのはNHK大河ドラマ『花燃ゆ』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)で長州藩主・毛利敬親の正室・都美姫役で出演中の女優・松坂慶子(62)。大河ドラマには『国盗り物語』(1973年)で初出演して以来、キャリアの節目ごとに印象的な役を演じてきた。

長州藩主・毛利敬親の正室・都美姫役で出演中の女優・松坂慶子(C)NHK

長州藩主・毛利敬親の正室・都美姫役で出演中の女優・松坂慶子(C)NHK

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 「先週、ふとスタジオを出るとき思ったのですが、私、42年も前からこの扉を押し開けているんだわ、って。『国盗り物語』を撮っていた時はまだ20歳でしたからね、感慨深いですね」。

 『国盗り物語』では濃姫、『元禄太平記』(75年)では赤穂藩主浅野長矩の妻だった瑤泉院、『草燃える』(79年)では茜(ドラマオリジナルの架空人物)と小夜菊(後鳥羽上皇の妾)の二役、『春の波涛』(85年)では主人公の日本の女優第一号・川上貞奴を演じた。『毛利元就』(97年)では元就の義母・杉の方、『義経』(2005年)では平時子、『篤姫』(08年)では篤姫付の老女・幾島を好演した。

 「昔はワンシーン、ワンカットで撮っていたんですよ。『篤姫』の時もだいぶ変わったなぁと、思いましたけど、それからさらに7年ぶりの大河で、カメラやら照明やら、すべての進歩に驚いています。おかげ様で、その時々にやるべき役をいただいて、真剣勝負に挑むことができました。常に一生懸命な自分がそれぞれの作品に残っている感じですね」。

 過去作品に思いを巡らせ、「『篤姫』の時は老女の役でしたので、篤姫の打ち掛けの刺しゅうがきれいだなぁと、よく眺めておりました。今回は正室なので、刺ししゅうの打ち掛けを着させていただいて、ウフッ、と喜んでいるところです。久しぶりに“姫”をやらせていただけてうれしいです」とお茶目に笑った。

 井上真央が演じる本作の主人公・文が「美和」と名を変えて毛利家の奥御殿に上がった頃、長州藩は異国の圧倒的な軍事力に打ちのめされ、禁門の変で京都御所に攻め入ったことより朝敵となり、江戸幕府による長州征伐を受ける四面楚歌。そんな非常事態に、奥御殿の女たちに「万事怠りなく、なおいっそう励み、備えよ」と一喝した都美姫の、なんと男前だったことか。

 「撮影に入る前に萩と山口と防府を訪ねて、毛利家や都美姫さまのことを教わってきました。お姫さまとして生まれ育った雅な感じと、藩主の正室としていざという時の覚悟を併せ持った女性だったのではないかと思います。毛利家のことを一番に思いながら、奥で働く多くの女性を束ねる立場でもあった都美姫さま。彼女の度量の大きさや覚悟を見せていきたいと思っています」。

 『花燃ゆ』のこれからは…。高杉晋作(高良健吾)が起こした内乱により、保守派の椋梨藤太(内藤剛志)は政権から追放されることになる。やがて、銀姫(田中麗奈)は無事、世継ぎとなる男児を出産。美和は守役に抜てきされる。

 松坂は「美和が、自分の人生を切り開いて、花開いていく、まさに“花燃ゆ”の季節がやってきます。四面楚歌の長州もまた、明治維新へダイナミックにお話が展開していくのではないでしょうか、萩城のセットも本物みたいで、衣装や調度品もすばらしいので、大奥の世界を堪能していただければと思います」と話していた。

関連写真

  • 長州藩主・毛利敬親の正室・都美姫役で出演中の女優・松坂慶子(C)NHK
  • 8月16日放送、第33回「花となるために」銀姫(田中麗奈)は元気な男の子を出産する(C)NHK
  • 8月23日放送、第34回「薩長同盟!」養育係として忙しく働く美和(井上真央)。着物も一段と立派に(C)NHK

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