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『LIFE!』から生まれたイカ大王 豪華布陣で久々のコント番組発の音楽ヒットとなるか?

 人気コント番組『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』(NHK総合)でドランクドラゴン・塚地武雅が扮するキャラクター“イカ大王”がCDデビューする。楽曲は槇原敬之プロデュース、振付はケント・モリという豪華な顔ぶれ。過去を振り返れば、「ポケットビスケッツ」や「はっぱ隊」など、コント番組からの多数の音楽ヒットが生まれた。イカ大王は久々のコント番組発のヒットソングとなるだろうか?

■かつてコント番組から生まれた多くの音楽ヒット

 コント番組からその年を代表するようなヒットソングが生まれていた時代もあった。例えば90年代は、『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』(日本テレビ系)のコント企画から誕生したポケットビスケッツ(ウッチャンナンチャン・内村光良、千秋、キャイ〜ン・ウド鈴木)とBLACK BISCUITS(ウッチャンナンチャン・南原清隆、ビビアン・スー、キャイ〜ン・天野ひろゆき)がミリオンセラーを叩き出し、『ダウンタウンのごっつええ感じ』(フジテレビ系)からの特撮ヒーローパロディ「エキセントリック少年ボウイ」は50万枚以上の売り上げと健闘した。2000年代に入ると、『笑う犬』シリーズ『笑う犬の冒険』(フジテレビ系)の「はっぱ隊」がブレイクし、「YATTA!」が週間ランキングでTOP10入り。他にも『ココリコミラクルタイプ』のユニット「時給800円」や『ワンナイR&R』(フジテレビ系)のゴリエなども話題になった。

 かつてのドリフや欽ちゃんの時代は、今のような緻密な仕掛けがなかったにせよ、コントのキャラクターが毎回歌って楽曲をじわじわと浸透させ、そのうちに番組を飛び越えてファンを作り、国民的ソングとなっていったものだ。そのヒットにより、番組そのものも盛り上がるという好循環を当時から生み出していた。しかし、ここのところコント番組が減少していることもあって、コント番組発のヒットソングは見当たらなくなってしまった。

 そもそも、コント番組から音楽ヒットが生まれやすい理由はどこにあったのだろうか? もちろん、企画モノが目新しいという単純な理由もあるが、それだけではない。まずは企画段階からデビューまで、その後の歌手活動の様子も番組で自然なかたちで追うことができるため、それがそのままプロモーションにもなる。さらには、好きなキャラクターが歌手デビューするという、ある意味“シンデレラストーリー”的な側面を楽しませながら仕掛けることができるコントならではの理由で、視聴者が感情移入しやすい。コントの一環、延長線上であるから、自然と負の感情を抱きにくく、ヒットにもつなげやすいのだ。

■イカ大王の曲は槇原敬之プロデュース

 そして今回、現存する数少ないコント番組『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』から人気キャラクターが歌手デビューを果たす。“コント師”として再評価され、多くの高視聴率番組を抱える内村光良がメインキャストを務めているだけあって、“満を持して”と言っても過言ではないだろう。今回、歌手デビューするイカ大王は塚地のはまり役で、2013年6月に同番組がレギュラー化されると同時に誕生して以来、継続した人気を獲得。13年と14年の2年連続で『紅白歌合戦』に“見切れ出演”したことで注目を浴びたほか、今年4月には内村光良主演ドラマ『ボクの妻と結婚してください。』(NHK BSプレミアム)の収録に参加するという話題も作ったところだ。

 そんな矢先に“コント番組発の音楽”という王道の流れに乗って、7月9日放送回で大型企画として「イカ大王プロジェクト」が発表され、デビュー曲「イカ大王体操第2」が槇原敬之プロデュースであることが明らかになった。SNSでは早くも「曲が頭から離れない」と話題だ。22日からは配信がスタートし、CDシングル発売も9月2日に控える。23日の放送では、レコーディングを終えたイカ大王が次に向かった先で振付を覚える姿に密着したが、待っていた振付師はケント・モリ。マイケル・ジャクソンやマドンナも認める世界的な振付師が手掛けるとあって、子供から大人まで人気の広がりが期待される。

 23日の放送では『紅白歌合戦』出場へ本気宣言も飛び出したように、おそらくは年末の紅白に正式出演というシナリオまで描いているだろう。ここのところ寂しいコント界隈であったが、イカ大王の歌手デビューのほか、『ゴットタン』(テレビ東京系)の佐久間宣行プロデューサーによる新コント番組『SICKS-シックス-(仮) みんながみんな、何かの病気』がスタートする話題もある。イカ大王が幅広い層を巻き込んでのヒットとなれば、再びコント番組が盛り上がる起爆剤となるかもしれない。
(文/長谷川朋子)



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