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任天堂がスマホゲームに参入 DeNAと提携で「スマートデバイスを活用」

 ゲーム大手の任天堂とディー・エヌ・エー(DeNA)は17日、スマートデバイス向けゲームアプリの共同開発・運営における業務・資本提携で合意したと発表した。提携により任天堂のゲームコンテンツをスマートフォンなどで手軽に楽しめるようになる。任天堂の岩田聡社長とDeNAの守安功社長兼最高経営責任者(CEO)がこの日、都内で共同記者会見し提携の背景を説明した。

 会見で岩田社長は「スマートデバイスの活用によって任天堂IP(知的財産)に触れる人を最大化する」と目的を説明。任天堂の従来の「ハード・ソフト一体型」は健在としつつ「世界中の人にストレスなくつながってもらいたい。そのためのスマートデバイスの活用」とした。

 守安社長は、日々新作がリリースされるなどスマホアプリゲームを取り巻く競争環境の激化を指摘し「任天堂のゲームIPは世界で最も信頼されている。DeNAのモバイルゲーム事業を成長させるのに(提携は)最良のプラン」と語った。

 発表によると、両社はグローバル市場を対象に新たな事業機会を模索する中で今回の合意に達した。両社長は2010年に知り合い「提携により双方の強みを生かし相乗効果を発揮できると判断した」(岩田社長)ことから今回の提携につながった。

 合意により任天堂のIPを利用したスマートデバイス向けゲームアプリをスマートデバイスのプレースタイルに適した形で新規に開発・運営。さらに、ニンテンドー3DS、WiiUなど従来のゲーム専用機とスマートデバイス、パソコンなどをつなぐ一体型のメンバーズサービスを両社で共同開発・運営するという。

 資本提携では、DeNAの株式の10%(約総額220億円)を任天堂が保有。同時に、任天堂株の1.24%(同220億円)をDeNAが保有する。これにより、任天堂はDeNAの第2位の株主になる。

 資本提携に踏み切ったことについて守安社長は「中長期的な視点で事業を大きくし、お互いの企業価値の向上を目指す」と説明。「子どものころから慣れ親しんだ任天堂のIPを手軽にスマホで遊べる。いまから非常にワクワクしている」と展望した。
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