2014年夏、俳優・山田孝之(31)は東京都北区赤羽にいた。その様子を映画『苦役列車』などの山下敦弘監督が撮影し、ドキュメンタリー監督の松江哲明氏と共に作品化。連続ドキュメンタリードラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』として、テレビ東京・テレビ大阪ほかで来年1月9日より金曜深夜(深0:52〜1:23)に放送される。
ドラマ『ウォーターボーイズ』(03年)などで注目を集め、映画『電車男』(05年)、『クローズZERO』(07年)、『闇金ウシジマくん1&2』(12年・14年)といった数々のヒット作に出演する山田。作品ごとに全く違う顔を見せ、主役はもちろん、脇役としても作品を安定させる演技力の持ち主だ。
ところが、ある映画の撮影中に役と自分を切り離すことができなくなってしまう。苦悩する山田が偶然にも出合ったのは、赤羽に実在する個性的な人たちを面白おかしく描いた清野とおる氏の漫画『ウヒョッ!東京都北区赤羽』(双葉社『漫画アクション』連載中)だった。「ここに行けば、見失った本来の自分を取り戻せる」と直感した山田は、信頼を寄せる山下監督を自宅に呼び出し、赤羽での自分の姿を撮影してほしいと依頼する。
山田は「今振り返って見てみるとあの時期はやはり相当参っていたのだなぁ、結構ヤバい所まで行ってしまってたのだなぁと思った」と述懐。テレビ放送されることについても「そんな自分の姿がどうやら人から見ると面白いらしいので、面白いならいっかと今回の形に収まりました」と容認している。
同作は、山田が清野氏や漫画に登場する赤羽の住人たちと交流しながら、自分の“軸”となるものを探していく姿を追ったもの。それは、「2014年、山田孝之の“崩壊”と“再生”の記録」(山下監督)であり、“本当の山田孝之”を求めて葛藤する“誰も見たことのない山田孝之”を映したひと夏の記録。親友の綾野剛や先輩のやべきょうすけ、大根仁監督、ミュージシャンの吉井和哉らも登場する。
テレビ放送に至った経緯については松江監督が説明する。「親友であり、映画のライバルでもある山下君から『松江君、助けて』と、ある日突然連絡がありました。そこで見せられたのは、赤羽での山田孝之を映した日常の映像素材。『2時間前後の映画にまとめてしまうのは、もったいない』と感じ、テレ東さんに相談したところ、なんと全12話の番組として放送していただくことになりました。僕はドキュメンタリー監督としての技術をぶち込み、何よりも北区民として恥ずかしくない作品を目指しました」。
◆『ウヒョッ!東京都北区赤羽』作者・清野氏も絶賛
山田が感銘を受けたという『ウヒョ!〜』は、清野氏が一人暮らしをしている赤羽の珍名所を紹介しつつ、実在する地元住人たちとの交流を描いた実録エッセイ漫画『東京都北区赤羽』(現在入手困難につき、双葉社アクションコミックス『増補改訂版東京都北区赤羽』全4巻として今後刊行)の続編(既刊3巻)。
「こんな形で“赤羽”が映像化するなんて、夢にも思いませんでした」と清野氏も驚きを隠せない。今夏、山田が清野氏に扮し、映画化されるという噂も立ったが、「僕は僕で、山田さんは山田さんのまま映像化されています」と明言。「映像化したところで糞つまらないだろうなーと邪推していましたし、映像化したところで僕の原作は絶対越えられないだろうという自負もありました。でも、あっさりと原作を超えられてしまいました。さみしい」と賛辞を贈っている。
ドラマ『ウォーターボーイズ』(03年)などで注目を集め、映画『電車男』(05年)、『クローズZERO』(07年)、『闇金ウシジマくん1&2』(12年・14年)といった数々のヒット作に出演する山田。作品ごとに全く違う顔を見せ、主役はもちろん、脇役としても作品を安定させる演技力の持ち主だ。
ところが、ある映画の撮影中に役と自分を切り離すことができなくなってしまう。苦悩する山田が偶然にも出合ったのは、赤羽に実在する個性的な人たちを面白おかしく描いた清野とおる氏の漫画『ウヒョッ!東京都北区赤羽』(双葉社『漫画アクション』連載中)だった。「ここに行けば、見失った本来の自分を取り戻せる」と直感した山田は、信頼を寄せる山下監督を自宅に呼び出し、赤羽での自分の姿を撮影してほしいと依頼する。
山田は「今振り返って見てみるとあの時期はやはり相当参っていたのだなぁ、結構ヤバい所まで行ってしまってたのだなぁと思った」と述懐。テレビ放送されることについても「そんな自分の姿がどうやら人から見ると面白いらしいので、面白いならいっかと今回の形に収まりました」と容認している。
同作は、山田が清野氏や漫画に登場する赤羽の住人たちと交流しながら、自分の“軸”となるものを探していく姿を追ったもの。それは、「2014年、山田孝之の“崩壊”と“再生”の記録」(山下監督)であり、“本当の山田孝之”を求めて葛藤する“誰も見たことのない山田孝之”を映したひと夏の記録。親友の綾野剛や先輩のやべきょうすけ、大根仁監督、ミュージシャンの吉井和哉らも登場する。
テレビ放送に至った経緯については松江監督が説明する。「親友であり、映画のライバルでもある山下君から『松江君、助けて』と、ある日突然連絡がありました。そこで見せられたのは、赤羽での山田孝之を映した日常の映像素材。『2時間前後の映画にまとめてしまうのは、もったいない』と感じ、テレ東さんに相談したところ、なんと全12話の番組として放送していただくことになりました。僕はドキュメンタリー監督としての技術をぶち込み、何よりも北区民として恥ずかしくない作品を目指しました」。
◆『ウヒョッ!東京都北区赤羽』作者・清野氏も絶賛
山田が感銘を受けたという『ウヒョ!〜』は、清野氏が一人暮らしをしている赤羽の珍名所を紹介しつつ、実在する地元住人たちとの交流を描いた実録エッセイ漫画『東京都北区赤羽』(現在入手困難につき、双葉社アクションコミックス『増補改訂版東京都北区赤羽』全4巻として今後刊行)の続編(既刊3巻)。
「こんな形で“赤羽”が映像化するなんて、夢にも思いませんでした」と清野氏も驚きを隠せない。今夏、山田が清野氏に扮し、映画化されるという噂も立ったが、「僕は僕で、山田さんは山田さんのまま映像化されています」と明言。「映像化したところで糞つまらないだろうなーと邪推していましたし、映像化したところで僕の原作は絶対越えられないだろうという自負もありました。でも、あっさりと原作を超えられてしまいました。さみしい」と賛辞を贈っている。

2014/11/30