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山田洋次監督、寅さんシリーズ以来20年ぶりの喜劇『家族はつらいよ』製作

 国民的人気映画『男はつらいよ』をはじめ、『武士の一分』『おとうと』など、50年以上にわたりその時代に生きる“家族”を撮り続けてきた山田洋次監督が、1995年の『男はつらいよ』シリーズ終了から20年ぶりに本格的な喜劇映画『家族はつらいよ』を製作することが24日、わかった。

『男はつらいよ』シリーズ以来の山田ワールド喜劇が登場。キャストは『東京家族』の8人が再び集結

『男はつらいよ』シリーズ以来の山田ワールド喜劇が登場。キャストは『東京家族』の8人が再び集結

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 同作は、結婚50年を迎えようとする夫婦の間に突然降りかかる“熟年離婚”騒動を通して、大慌てする子どもたちや不満を噴出させる家族の姿を描いていく。誰もが共感し、笑い、そして涙する、山田ワールド全開の喜劇が誕生する。

 出演は、『東京家族』(2013年)で“家族”を演じた8人の実力派豪華俳優陣が、再び結集。橋爪功と吉行和子が離婚危機に瀕する熟年夫婦を演じ、絶妙なコンビネーションを見せるほか、長男夫婦を西村雅彦と夏川結衣、長女夫婦を中嶋朋子と林家正蔵、次男カップルを妻夫木聡と蒼井優が演じる。山田監督は「現代の家族を喜劇で描くなら、このメンバーが最高のアンサンブル」とし、『東京家族』と同じ家族構成ながら、まったく異なる別の家族の物語を喜劇で作り上げる。

 山田監督は「男であり、女であり、人間であることは、難儀で厄介。でも何とか生きていかないといけない。そういう意味で、1969年から始まった寅さんシリーズに、『男はつらいよ』というタイトルをつけました。今回、それと全く同じ意味合いで、この『家族はつらいよ』というタイトルをつけました。家族というのは、厄介で、大変煩わしいもので、無くてもよいと思うこともあるのだけれど、やはり切り捨てられない問題。そのつらさを何とか切り抜けていかねばならない、そのためにドタバタする、そんな滑稽で不完全な人間を、懸命に表現したいと思います。それを観た観客は、『あぁ、ダメなのは自分だけじゃないんだな』と安心して笑ってしまう。映画館で、観客と作り手が、笑いを共有していく――そんな喜劇にしたいと思います」とコメントしている。

 同作は、9月19日にクランクインし現在撮影中。11月下旬クランクアップ予定で、完成は2015年。2016年公開予定。

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