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ドタバタ劇場と化した佐村河内氏謝罪会見 いまだ残る「聞こえないの?」の声

 ゴーストライター騒動がぼっ発してから約1ヶ月。7日に都内ホテルで開かれた佐村河内守氏の謝罪会見は、いつしか“反論会見”に代わり、近年まれにみる“ドタバタ劇”と化した。特徴的だった長髪をバッサリと切り、ひげもそり、サングラスもつえもない佐村河内氏の姿はまさに“別人”。この会見をもって「テレビ出演は最後」と公言したが、この日だけでは収束しない主張の数々が飛び出した。

謝罪会見を行った佐村河内守氏 (C)ORICON NewS inc.

謝罪会見を行った佐村河内守氏 (C)ORICON NewS inc.

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 ついに佐村河内氏が公の場に姿を見せるとあって、会見場には数多くのメディアが集結。会見開始予定時刻の1時間以上前から50人以上のカメラマンが詰めかけ、記者のために用意された96席はすでに満席。テレビ各局の報道カメラも「コの字」型で会場を覆う“盛況”っぷりで、外国人記者の姿も見られるなど、注目度の高さをうかがわせた。

 先月15日に代理人を務めていた弁護士2人が辞任したとあって、会見を仕切る佐村河内側の関係者が一切いないという異常事態。ホテル側はホテル名が表に出ることを危惧し会見会場外での撮影を断固として拒否。「守らない場合は中止も」と厳しく警告した。受付の設置もなく、いわば“誰でも入れる”無法地帯化にその場の警備員が慌てて報道陣の名刺を確認して回るという前代未聞の対応に追われるなか、すし詰め状態の会場では報道陣同士の「今、押しただろ!」「押してない!」と怒号が飛び交っていた。

 午前11時5分に手話通訳が登場すると、一斉にたかれたカメラマンのフラッシュ。その後ろから現れた佐村河内氏の短髪姿には「お〜」という驚きの声が上がった。

 注目された佐村河内氏の発言は、関係者への謝罪から始まり、仕舞いにはゴーストライターを公表した新垣隆氏を「名誉毀損で訴える」発言が飛び出す衝撃の展開。聴覚検査の結果、「全ろう」ではなく「感音性難聴」だったと明らかにされ、「絶対音感はない」ことをあっさり認めた佐村河内氏からは、“現代のベートーベン”と称されていた頃の“面影”は微塵も感じられなかった。

 手話通訳を介しての質疑応答では佐村河内氏が直接、質問者を指名するスタイルで行われ、メディアが一挙一動に注目。「本当に耳は聞こえないのか?」――。世間最大の関心ごとに対し、少しでもおかしい行動はないか、目を光らせた。記者からの質問に佐村河内氏が間髪入れずに反応すると「まだ手話通訳が終わってないですよ」と厳しい指摘が入り、佐村河内氏も「そういうふざけたことは、やめてくれませんか」と反発し火花を散らす一幕もあった。

 佐村河内氏が「訴える」とした新垣氏の主張との食い違いは、今後、“真実解明”の焦点になりそうだ。佐村河内氏は、何度も「やめよう」と提案していたとする新垣氏に対して「それは嘘です」と反論。18年間にわたる新垣氏への報酬金額も「18年間で20曲以上提供した。全額は700万円前後」(新垣氏)、「(1曲につき金額は)ケース・バイ・ケースですが、例えば通常、楽曲の長さとか編成の大きさにかかわらず、料金は30万から100万円。交響曲をお願いしたのですが、彼が納得した金額は300万円でした」(佐村河内氏)と、比較すると大きな差がありそうな“含み”を持たせた。

 会見時間は、当初予定していた2時間を大幅に過ぎた2時間40分。終盤には、そもそも手話を理解しているのかという疑問を突っ込まれ、本人自ら手話をパフォーマンスするという、謝罪会見では珍しい場面も生まれた。

 “司会不在”で終わりの見えない会見に報道陣からも徐々に疲労の色が見えた。それでも指名を求めて挙げられた手はいっこうに減らず、最終的には、使用時間をオーバーしても会見が続く様子にしびれを切らしたホテル側が間に入り、お開きに。去り際に報道陣から大声で「佐村河内さーん!」と2回ほど声がかけられたのは、明らかに“狙った”演出だったが、佐村河内氏は一切反応せずに退場。その後、「反応しなかったね…」という苦笑混じりの声が漏れていた。

関連写真

  • 謝罪会見を行った佐村河内守氏 (C)ORICON NewS inc.
  • 手話をしてみせる佐村河内氏 (C)ORICON NewS inc.

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