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82歳の二葉百合子、引退から3年ぶりステージも歌声健在

 昭和を代表するヒット曲「岸壁の母」で知られる歌手の二葉百合子(82)が11日、東京・渋谷のNHKホールで行われる『第20回 家族で選ぶにっぽんの歌』(3月29日放送、後7:30 NHK総合)の公開収録前に取材に応じた。2011年3月をもって第一線から退き、現在は後進の育成に尽力している二葉。3年ぶり、一夜限りの復活ステージに「1ヶ月前から発声練習して、風邪をひかないようにして、声にいいことは何でもしました」と準備万端。リハーサルでは変わらぬ声量と歌声で「岸壁の母」を熱唱した。

「岸壁の母」二葉百合子が一夜限りの復活 (C)ORICON NewS inc.

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 二葉は、3歳の時、浪曲家として初舞台に立ち、1957年以降は歌謡曲にも活躍の場を広げ、独自の“歌謡浪曲”を確立。1972年に発表した「岸壁の母」は、当時の社会現象にもなった。引退前、最後にテレビ出演したのも同番組だった。

 街なかで女性ファンから「もう一回、二葉さんの歌が聞きたい」と涙ながらに握手を求められた翌日に、NHKから同番組への出演依頼があったという偶然に、迷いなく「出ることに決めました。感謝の気持ちでいっぱいです」と頬を紅潮させた。

 今回で20回目となる同番組は、全国2200の家族から寄せられたアンケートを元に、世代と音楽のジャンルを越えた“にっぽんの名曲”を紹介する音楽番組。昨年末、『NHK紅白歌合戦』を卒業した北島三郎が、早くもNHKホールに“帰還”し、番組冒頭から「まつり」を披露する。

 司会は、20回“皆勤賞”の伊東四朗榊原郁恵篠田麻里子が務め、祖父、母、娘の3世代家族を演じながら進行。昨年はAKB48のメンバーとして出演した篠田は「今回は、司会ということで緊張しますが、豪華なおじいちゃん(伊東)とお母さん(榊原)とご一緒できて幸せ」と話していた。

 出演歌手は、石川さゆり、石野真子、北島三郎、きゃりーぱみゅぱみゅ、クリス・ハート、坂本冬美、高橋洋子、早見優、氷川きよし、福田こうへい、二葉百合子、Hey!Say!JUMP、吉幾三(50音順)。

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  • 「岸壁の母」二葉百合子が一夜限りの復活 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第20回 家族で選ぶにっぽんの歌』に出演する(左から)篠田麻里子、二葉百合子、伊東四朗、榊原郁恵 (C)ORICON NewS inc.

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