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高畑勲監督、盟友・宮崎駿監督の“引退”「変わる可能性も十分ある」

 スタジオジブリの高畑勲監督(78)が7日、都内で新作映画『かぐや姫の物語』(11月23日公開)の完成報告会見に出席。盟友・宮崎駿監督が9月に長編アニメーションの監督業からの引退宣言をしたことに対しても「何の思いもない」と淡々。「本人としてけじめをつけたかったからそういう形をとったんだと思いますけど、『今回は本気です』と言っていたようですけど、変わる可能性も十分ある。長い付き合いとしてそう思います。そういうことがあっても全然驚かないでほしいです」と語り、会場の笑いを誘った。

宮崎駿監督の引退についてコメントした高畑勲監督 (C)ORICON NewS inc.

宮崎駿監督の引退についてコメントした高畑勲監督 (C)ORICON NewS inc.

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 “引退宣言”後も「彼(宮崎監督)はジブリにいますから、何も変わっていない」。ジブリの今後についても「私はジブリに在籍していますけど、責任もなければ、どうなるかよくわかりません」と話した。

 このたび完成した『かぐや姫の物語』は、『ホーホケキョとなりの山田くん』(1999年)以来、14年ぶりの監督作品。日本最古の物語と言われる『竹取物語』の筋書きはそのままに、かぐや姫の“心”を描くことで、物語に隠されたかぐや姫の“真実”を描き出す。

 製作期間8年、総製作費50億円とも言われ、「一緒に仕事する仲間は感謝するためにいるのではなく、苦楽を共にして分かち合うものだと思っていたが、今回ほどありがたいという気持ちに満たされたことはない。後はどうお金を回収するか。作る時は考えずに作っちゃうんですけど、出来上がった後の問題はそればかりで。だから、一人でも多くの方に観てもらいたいです」と自嘲気味に語った。

 しかし、こだわり抜いて作り上げた作品は「新しい表現が達成できた、図々しく言うと、これからのアニメーションを一歩進めたような気がしています。出来上がった作品に対して大変満足を覚えました」と頬を紅潮させた。それゆえにか、自身の今後については「先は全然考えていません」と笑って答えていた。

 ほかに、かぐや姫役の朝倉あきをはじめ、声の出演をした高良健吾宮本信子田畑智子宇崎竜童上川隆也朝丘雪路、主題歌「いのちの記憶」を歌うシンガー・ソングライターの二階堂和美、高畑監督と共同で脚本を担当した坂口理子氏、製作の故・氏家齊一郎氏の製作名代として日本テレビの大久保好男社長が出席した。

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  • 宮崎駿監督の引退についてコメントした高畑勲監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 豪華声優陣が勢ぞろい!(左から)二階堂和美、朝丘雪路、宇崎竜童、宮本信子、高畑勲監督、朝倉あき、高良健吾、田畑智子、上川隆也、坂口理子 (C)ORICON NewS inc.

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