歌舞伎俳優の中村獅童（41）が7日、都内で行われたインド映画『マッキー』（26日公開）公開アフレコイベントに出席。ハエに転生した主人公の憎き敵役の吹き替えに挑んだ獅童は「歌舞伎界ではハエを殺しちゃいけないっていう言い伝えが有名」と突然切り出し、ハエは先々代の中村勘三郎さん（十七世）の生まれ変わりとされていることを告白。なかでも「勘三郎兄さん（十八世）のご一家は絶対にハエを殺さない」と“しきたり”を紹介した。

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　マフィアに殺された男がハエに生まれ変わり、愛する彼女を守ろうと奮闘する同作。歌舞伎界の言い伝えを語った獅童は「歌舞伎の舞台でもハエが手に止まると『勘三郎のおじさまが助けに来てくれたんだ』っていうんです。僕にとっては幸運の存在ですね」としみじみ。ハエと戦う役柄には「だから、本当は心が痛い…」と悲しげな表情を見せて、周囲を和ませた。

　気に入らないものはどんな手を使っても排除し「世の中の女は全員俺のもの」という残忍な色男を今回演じる獅童は、アフレコ後の会見で「役柄も女たらし、僕も女たらしですから。でも今、若手の皆さんも、モテる男がいっぱいいるからな〜」と思わせぶりに話してしたり顔。“自然な流れ”で報道陣から女優・前田敦子と交際が報じられている歌舞伎俳優・尾上松也の話題が飛ぶと「あ〜その質問くると思ってました」と笑みを浮かべ「来月歌舞伎の舞台が一緒なので、『どうなんだ？』って改めて詳しく聞いておきますね。ご報告？いいですよ」と約束していた。

　自身も以前から一般女性との交際が報じられているが「大切な人はハエになってでも守らないといけない」と、ここでも意味深発言。「ちゃんと真面目にやっていますよ。来年の2月まで舞台がありますから、そう簡単に暴れられない」と話す一方で「時間を見つけて皆さん（報道陣）に喜んでもらえるようなことをしたい。冗談ですけど」と茶目っ気たっぷりに語っていた。