21世紀の日本演劇のルーツを探る東京芸術劇場 新シリーズ企画“Roots”。日本演劇史に大きな影響を与えた傑作戯曲が、21世紀を切り開く気鋭の若手演出家の感性と解釈により、鮮やかによみがえる。今回、記念すべき第一弾として取り上げるのは、つかこうへいの代表作『ストリッパー物語』。そして演出は、演劇ユニット『ポツドール』の主宰、三浦大輔。リアリズムを追求し、社会的コンプレックスや性欲の中に潜む精神世界を表現する三浦が、作品とどのように向き合うのか、期待が高まる。また、出演者陣は、イラストレーター、ライターなど多彩な顔を持ち、俳優としても存在感を発揮するリリー・フランキーをはじめ、国内外で数々の賞を受賞する実力派の渡辺真起子、味わい深い演技で幅広い活躍をみせるベテランのでんでんら、個性的な顔ぶれとなった。
2013/05/20