女優・桜庭ななみ（20）の主演で、すえのぶけいこ氏の漫画『リミット』（講談社『別冊フレンド』）が連続ドラマ化される。事故で崖下に取り残された女子高生たちが繰り広げる衝撃のサバイバル・サスペンス。テレビ東京系ドラマ24枠（毎週金曜　深0：12）で7月より放送される。

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　事故で山中に5人の女子高生が取り残されるという衝撃の幕開けで始まる同作は、サバイバルの過酷さだけでなく、ごく普通の人間が、極限状況下で陥る精神状態、そこで起きる矛盾や葛藤から、やがて、わずかな希望を見出し、再生へと至るまでを描く人間ドラマ。エンターテインメントとして、女子高生が泥だらけでサバイブする姿に萌える楽しみ方もできそうだ。

　一見普通でも内面に屈託を抱え、事故を契機にたくましく成長していく高校2年生の主人公・今野水希を演じる桜庭は、「台本を読んだ時に、学生の繊細な感情がリアルに伝わる作品だなと感じたのと、原作のファンがとても多い作品なので、プレッシャーも感じましたが、台本と向き合って監督・スタッフ・キャストの皆さんとドラマでしかできない『リミット』になるよう全力で取り組みたい」と意気込む。

　同じく事故で生き残る主人公のクラスメートとして、神矢知恵子役に『鈴木先生』（テレビ東京系）、『真夜中のパン屋さん』（NHK・BSプレミアム、放送中）などに出演する土屋太鳳（18）、市ノ瀬ハル役に2009年の第12回国民的美少女コンテストグランプリの工藤綾乃（16）、盛重亜梨紗役に映画『書道ガールズ!! わたしたちの甲子園』（2010年）で桜庭と共演している山下リオ（20）が出演する。

　すえのぶ作品では、学校での壮絶ないじめを描いた『ライフ』が2007年にフジテレビ系で連ドラ化され、大きな反響を呼んだ。すえのぶ氏は「山の中でのサバイバル生活――。その中で生まれる人間同士の葛藤や緊迫感など、描くのが難しかった部分もありましたが、実写ではよりリアルに、もっと迫力のあるシーンになるのではないかと思っています」と『リミット』の実写映像化を歓迎。「どんな映像が、ドラマが生まれるのか、今からとてもわくわくしています。ぜひ、観ていただけたらうれしいです」と期待を寄せている。