2008年のデビューから5年、この5月で20歳を迎える若手注目俳優・入江甚儀。この春は、メインキャストのひとりとして出演する映画『恐竜を掘ろう』（3月30日公開）や豪華キャスト陣のなかに名を連ねる話題の連続ドラマ『TAKE FIVE』（TBS系）がスタートするなど、節目の年の大躍進を予感させる華やかな動向が、ファンだけでなくマスコミ関係者からも今まさに熱い注目を集めている。

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　そんな状況にある入江だが、特別な力みや気負いはいっさいないようで、インタビューでは、持ち前のさわやかさをあふれさせながら、誠実で人なつっこい笑顔をみせる。「20歳になったからこうしようとか、こうなりたいということは特に意識していないですね。もともと区切りをつけて変わるって好きじゃないんです（笑）。20歳という節目を迎えることはしっかりと受け止めつつ、今までと変わらないんですが、皆様に自分を見ていただけるように“今の瞬間”をがんばっていきたいです」。

　常に自然体でいながら、自分自身を客観的にもしっかりと見つめている入江。出演する『恐竜を掘ろう』では、ベテラン俳優であり人生の大先輩でもある松方弘樹との共演に、謙虚にいろいろなことを学ぼうという姿勢のなかにもどこかどっしりと心根を据えて臨んでいた様子がうかがえる。「大御所の方がいるぶん、撮影現場にも余裕がありました。大先輩の胸をかりて伸び伸びと演じさせていただいたと思います。松方さんは、すごく若々しくて豪快な方で、いろいろなお話を聞かせていただき、たくさん人生勉強をさせていただきました。常に有意義で楽しい現場でした」。

　また同作は、俳優でもある大和田伸也が、生まれ故郷を舞台に積年の想いをかなえ初監督を務めた作品。そんな熱い思いがこもったヒューマンドラマは、演技経験がある監督ならではの演出で、入江をはじめとした俳優陣を物語のなかに深く深く入り込ませた。入江はその演出を「初対面だったのですが、構えることなく自然に役のお話をたくさんさせていただきました。こういう役だから、こういうところに気をつけると作品のなかでこう活きてくるという具体的なアドバイスをいただき、役と俳優をすごく活かしてくださる監督だと感じました」と語る。

　そうして完成した作品には、入江が今の自分を存分に出し尽くした姿が映し出されている。どんな人たちに観てもらいたいかを聞くと「心に余裕がなかったりして、心が固くなっている方にこの映画を観ていただけると、ちょっとだけ柔らかくなると思います。癒しがあって、観終わったあと明日もがんばろうと思える映画です」と笑顔をみせた。

　そして、映画の公開に続いてすぐに新ドラマ『TAKE FIVE』もスタート。こちらは、唐沢寿明、稲垣吾郎（SMAP）、松坂桃李、六角精児という超豪華な顔ぶれとともに、大泥棒軍団のメンバーの一人を演じる。現在、撮影の真っ最中だが「ずっとトップで活躍されている俳優さんたちばかりで、本当に勉強になることばかり。緊張したらもったいないと思って、そうならないようにしています（笑）。学べることは学んで、盗めることは盗んで、いろいろなことを吸収して、とにかく必死についていっています」と楽しそうに語る。

　常にポジティブでまわりを明るい空気で包み込む入江。20歳前にしてすでに確固とした芯を持ち、誰もを惹きつけるオーラを発しているが、“自分の未熟だと思うところ”を聞いてみると「今やっていることにプラスしていきたいのは、監督やスタッフさんとの話し合いなどで、役作りのクオリティをもっともっと上げることです。自分の時間をそのために費やして。（俳優として）バケモノになりたいです（笑）」。前述のこの春の映画とドラマには、そんな意識を持つ今注目の若手俳優の姿が映し出されている。

◆入江甚儀　プロフィールや出演情報は公式サイトをCHECK☆
公式サイト：http://www.ken-on.co.jp/jingi/

『恐竜を掘ろう』
配給：東京テアトル
3月30日（土）より有楽町スバル座ほか全国ロードショー
(C)「恐竜を掘ろう」製作委員会
公式サイト：http://kyoryu-horou.com/