父もしくは祖父を噺家に持つ落語家が集まるイベント『東西激突落語会・俺たち若旦那』が19日、大阪・サンケイホールブリーゼで行われた。落語会で世襲は珍しく、東西700人のメンバーの中で親が噺家なのは20人ほど。当日は、林家正蔵(50)、桂米團治(54)、柳家花緑(41)、桂春蝶(38)、月亭八光(35)の5人が出演し、冒頭では全員揃って二世ならではの苦労話や落語家になったきっかけを面白おかしく披露した。 大阪で三回目となる同公演は、演目を事前に決めない事が見どころ。月亭八方の長男・八光による上方落語の古典『堪忍袋』でスタートし、二代目・桂春蝶を父に持つ春蝶、人間国宝・桂米朝の息子、米團治が古典の『猫の忠信』で続いた。後半は東京組で、柳家小さんの孫である花緑が『夢金』を、大トリの初代林家三平の長男・正蔵は古典落語『ねずみ』を披露した。
2013/02/20