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坂田藤十郎、被災地含め全国21ヶ所で大歌舞伎公演開催

 近松座三十周年記念『松竹大歌舞伎 近松座公演』の記者会見が30日、都内で行われ、歌舞伎俳優の坂田藤十郎(80)が出席した。昨年、東日本大震災の影響で開催がかなわず、今回岩手や福島など被災地を含め改めての開催。藤十郎は「震災に遭われた方に少しでも我々の歌舞伎を見て楽しんでいただきたいという心で、去年やるといったときより、もっともっと大事な公演であると思っている次第でございます」と公演にかける熱い思いを語った。

近松座三十周年記念『松竹大歌舞伎 近松座公演』記者会見に出席した坂田藤十郎 (C)ORICON DD inc.

近松座三十周年記念『松竹大歌舞伎 近松座公演』記者会見に出席した坂田藤十郎 (C)ORICON DD inc.

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 近松門左衛門の作品だけを扱った自主公演として始まった近松座が30周年。同公演の演目は藤十郎による「お目見得御挨拶」のほか「夕霧名残の正月」、「曽根崎心中」。6月30日の東京公演を皮切りに7月31日まで全国21ヶ所44公演をまわり、中村翫雀、中村扇雀、中村亀鶴、中村虎之介、中村壱太郎、中村寿治郎、嵐橘三郎が出演する。

 「30年前、私の血の繋がったものは誰も出ておりませんでした」と振り返り、「今度の芝居は、主役級のものは全部私や父、祖父の血が流れている人たち、上方歌舞伎に命を捧げる家族が集まりました」としみじみ。また子・中村扇雀、孫・中村壱太郎と親子三代で全国をまわることには「びっくりもしましたけど、そういう時代になったのかと」と語り、「いつまでも頑張ります!」と力強くガッツポーズした。

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  • ガッツポーズで意気込みを語る坂田藤十郎

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