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反町隆史が松本清張作品に初挑戦 隠れた名作『市長死す』53年ぶり2度目のドラマ化

 没後20年特別企画として『砂の器』『点と線』『ゼロの焦点』などで知られる松本清張の傑作短編『市長死す』が、俳優の反町隆史主演でドラマ化されることが1日、わかった。4月3日(後9:00〜11:24)にフジテレビ系で放送される。長編、短編含め、映像化されていないものを見つけるのが困難なほど人気の清張作品の中あって、1959年に一度ドラマ化されただけの同作は、いわば隠れた名作。今回、初めて清張作品に出演することになった反町は「松本清張氏の没後20年という節目に、このような作品に関われてとても嬉しく思いますし、その世界観をうまく表現できたら」と意気込んでいる。

松本清張の隠れた名作『市長死す』のドラマ化作品に主演する反町隆史(C)フジテレビ

松本清張の隠れた名作『市長死す』のドラマ化作品に主演する反町隆史(C)フジテレビ

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 原作(光文社文庫『青春の彷徨』所収)の設定は終戦直後であり、戦争の爪痕が色濃く残っている時代に起きた1つの死の真相に迫る本格ミステリー作品だが、根底にあるテーマは時代背景とは関係なく、いつの時代であっても変わらない、男の情念の物語。原作を読んで反町は「骨太なミステリーの雰囲気と、進むほどに深まる謎に引き込まれました」と話す。

 反町が演じる市議会議員・笠木公蔵は、正義感が強く、熱い性格ゆえ、花屋をしながら市議会議員に選ばれて、市民のためにも精を尽くす人望のある男。彼の伯父であり、市長の田山与太郎(イッセー尾形)がある日、謎の事故死を遂げたことから物語は始まる。伯父の死を不審に思った笠木は、家政婦をしていた手塚スミ子(倍賞美津子)とともに真実を掴もうと奔走。日記を発見し、芳子(木村多江)という女に惚れ込んでいたという伯父の意外な一面を知る。やがて、市長の死に隠された驚愕の真実が明らかになっていく。

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