いよいよこの週末(現地時間)に迫ったアカデミー賞授賞式。今年も名作揃いの中、どの作品が作品賞を取るのか、また主演男優賞、女優賞の行方に注目が集まっている。そんな中、セックス依存症の現実を描いた作品『SHAME -シェイム-』(スティーヴ・マックィーン監督/3月10日公開)で主演し、ゴールデン・グローブ賞を含む19個の主演男優賞にノミネート(うち10部門を受賞)されたマイケル・ファスベンダーはノミネートから落選している。各方面からの評価も高い彼が、同賞のノミネートから外された理由とは。
アカデミー賞はアメリカの映画産業従事者の団体、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)の会員の無記名投票によって選ばれる。会員は6000名以上だが、新聞記者や映画評論家など第三者としての立場の会員は少なく、ハリウッドの業界関係者が大半を占める。
他の映画賞と比べ知名度が高いためアカデミーの受賞の宣伝効果は非常に高く、作品賞には1000万ドルの価値があるといわれている。そのため製作スタジオの政治力や派手な宣伝キャンペーンによって受賞は左右されることが多く、必ずしも芸術性や作品の完成度の高さでは選ばれるわけではない。また会の設立当初の真の目的は、スタジオの労働者を統括して、労働組合の結成を阻止するためであったせいか保守層が多く、革新的なテーマやマイノリティを扱った作品はノミネートされにくいのも特徴だ。
かつて同性愛を描いた『ブロークバック・マウンテン』(2006)が事前の評価が非常に高く、最多部門ノミネートされたにも関わらず、作品賞をはじめとする主要な部門の受賞を逃したことについて、監督のアン・リーは本会の保守性が原因と考え、批判的なコメントを残したことは有名な話である。
今回、惜しくもノミネートを逃したマイケル・ファスベンダーは、主演男優賞にノミネートされたブラッド・ピット、ジョージ・クルーニーと比べてもノミネート、受賞数も格段に多い。また、バラエティ、スクリーンをはじめとする米国映画サイトでの予想でもファスベンダーのノミネートは確実視されていた。
セックス依存症をリアルに描いた問題作『SHAME-シェイム-』はアメリカではNC-17(17歳以下は鑑賞禁止)という最も厳しいレーティングにも関わらず、映画祭での受賞や海外での評価など前評判の高さから、公開1週目から『スラムドッグ・ミリオネア』(第81回アカデミー賞 作品賞受賞)と肩を並べる大ヒットを記録。ノミネートを逃した直後からツイッターで「まさかのアカデミーもれ!」といったつぶやきが続出するなど物議をかもしており、ロサンゼルス・タイムズ紙も「第84回アカデミー賞から無視された作品たち」として他の有力視されていた作品とともに本作をとり上げられた。
まだ一般的には知られていないことの多いアカデミー賞。今月26日(現地時間)の授賞式でオスカーを手に入れるのは、どの作品なのだろうか。
アカデミー賞ノミネートを逃したマイケル・ファスベンダー(映画『SHAME -シェイム-』より) (C)2011 New Amsterdam Film Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film Institute
アカデミー賞はアメリカの映画産業従事者の団体、映画芸術科学アカデミー(AMPAS)の会員の無記名投票によって選ばれる。会員は6000名以上だが、新聞記者や映画評論家など第三者としての立場の会員は少なく、ハリウッドの業界関係者が大半を占める。
かつて同性愛を描いた『ブロークバック・マウンテン』(2006)が事前の評価が非常に高く、最多部門ノミネートされたにも関わらず、作品賞をはじめとする主要な部門の受賞を逃したことについて、監督のアン・リーは本会の保守性が原因と考え、批判的なコメントを残したことは有名な話である。
今回、惜しくもノミネートを逃したマイケル・ファスベンダーは、主演男優賞にノミネートされたブラッド・ピット、ジョージ・クルーニーと比べてもノミネート、受賞数も格段に多い。また、バラエティ、スクリーンをはじめとする米国映画サイトでの予想でもファスベンダーのノミネートは確実視されていた。
セックス依存症をリアルに描いた問題作『SHAME-シェイム-』はアメリカではNC-17(17歳以下は鑑賞禁止)という最も厳しいレーティングにも関わらず、映画祭での受賞や海外での評価など前評判の高さから、公開1週目から『スラムドッグ・ミリオネア』(第81回アカデミー賞 作品賞受賞)と肩を並べる大ヒットを記録。ノミネートを逃した直後からツイッターで「まさかのアカデミーもれ!」といったつぶやきが続出するなど物議をかもしており、ロサンゼルス・タイムズ紙も「第84回アカデミー賞から無視された作品たち」として他の有力視されていた作品とともに本作をとり上げられた。
まだ一般的には知られていないことの多いアカデミー賞。今月26日(現地時間)の授賞式でオスカーを手に入れるのは、どの作品なのだろうか。
2012/02/23