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阿部寛、村上ショージの切なる願いに傷つく

 俳優の阿部寛主演の映画『カラスの親指』(監督・脚本 伊藤匡史/2012年秋公開)の製作現場会見が16日、都内で行われ、メインキャストの阿部、石原さとみ村上ショージ能年玲奈小柳友が登壇した。

映画『カラスの親指』の製作現場会見に登壇した(左から)小柳友、能年玲奈、阿部寛、石原さとみ、村上ショージ (C)ORICON DD inc.

映画『カラスの親指』の製作現場会見に登壇した(左から)小柳友、能年玲奈、阿部寛、石原さとみ、村上ショージ (C)ORICON DD inc.

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 同作で阿部とコンビを組む村上は「セリフが長くて覚えられないんです」と困惑顔。撮影中に「阿部さんが事故にでもあって、足でも骨折してくれて撮影が中止にならないかなって思うくらい追い込まれました」と告白。それを聞いた阿部は、「ショックですね…」と驚きを隠せない様子だった。

 村上は、監督に「セリフを減らすことはできませんか?」と交渉したことも明かし、「コントと違って自由が利かないものなんだな」と俳優としての難しさを痛感したようだ。そんな村上に阿部は「とにかく(セリフを)覚えることです」とアドバイス。村上は、撮影場所の片隅で助監督と一緒にセリフを覚えていたという。

 その村上の努力について阿部は「いいセリフが後半に出てくるんです。ショージさんが頑張ったことが実っていると思うので、作品として完成するのが楽しみです」と一言。作品については「去年の夏から監督キャストこだわって作ってきました。すごく面白い作品になると思います」と手ごたえを感じているようだ。

 同作は、昨年『月と蟹』で第144回直木賞を受賞した若手作家・道尾秀介氏原作の初の映画化作品。人生に敗れ、詐欺を生業としている中年2人組・タケ(阿部)とテツ(村上)の元に転がり込んだ若者3人(石原、能年、小柳)の奇妙な共同生活や、それぞれの人生を懸けた一世一代の逆転劇を描き出す。

阿部寛出演舞台『シンベリン』チケット発売情報

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