テレビ朝日の新ドラマ『妄想捜査〜桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活』（22日スタート、毎週日曜　後11：15〜深0：10）の出演者が16日、都内の撮影所で会見した。大学の准教授とミステリー研究会の女子大生たちが、“妄想捜査”で次々と難事件を解決していくコメディミステリー。桑潟幸一役で主演する佐藤隆太は、これまで熱血漢の役を演じることが多かったが、「熱いところがひとつもない」役どころで新境地を目指す。

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女子大生役で出演するのは、桑潟准教授の相棒として事件に挑むホームレス女子大生・神野仁美に桜庭ななみ、ミステリー研究会の部長・木村都与に倉科カナ、そのほかミステリー研究会のメンバーとして、竹富聖花、河北麻友子、藤村聖子ら。

　佐藤は若い女性ばかりの共演者に囲まれて、終始タジタジな様子。桜庭に「ダンボールハウスに住んで、雑草を食べるシーンがあるんですが、佐藤さんは食べてくれなくて、悲しかったです…」と恨めしそうに言われ、「台本に“食べない”って書いてあったから」と弁解すると、桜庭は「後で食べてください」とピシャリ。

　倉科には「佐藤さんにミステリアスだねって言われた。素直か素直じゃないかと言ったら素直じゃないよねとか」と、佐藤の言葉にショックを受けていたことを告白され、佐藤は「余計なこと言ったかな〜と僕も思っていました。ちょっと会話がしたかっただけです。入り口を間違えた」と陳謝するひと幕も。

　魔法の国から来たと思い込んでいる設定の早田梨花を演じる竹富が「魔法系が好きなので、今回の役を演じられて嬉しい」と初々しく語った際には、思わず「魔法系って何？」と突っ込んでしまった佐藤。「ハリー・ポッターが好きなんです」（竹富）、「そういうのが聞きたかったの」（佐藤）といったやり取りで笑いを誘った。

　同ドラマは、芥川賞作家・奥泉光のコメディミステリーが原作。これまでの負け犬人生をリセットし、新たに赴任する大学でスタイリッシュな人間へ生まれ変わろうと決意した主人公が、類まれな妄想力を武器に事件に立ち向かう。佐藤は「妄想の世界は自由。これまでのどんな役よりも自由な表現ができるキャラクター。妄想が始まったところからは、いままで見せたことがないような振り切った芝居ができたら」と意気込んでいた。