俳優の細川茂樹（40）が17日、千葉・舞浜シネマイクスピアリで行われた映画『カルテット！』先行初日舞台あいさつに共演の女優・剛力彩芽（19）、鶴田真由（41）らとともに出席した。同作で父親役を演じたことに「貫禄がないので不安だった」という細川だったが、娘役の剛力から「パパが男としてすごくしっかりしていてくれたので、安心して撮影できました」と褒められると「もっと言ってください！ 世間は俺のことをただの“家電野郎”だと思っているので」と“脱・家電俳優”を力説した。

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　妻役の鶴田も「細川さんとは、まるで本当の夫婦のように自然に入り込めました」と細川の“父親ぶり”を絶賛し、細川は「帰ってすぐに奥さんに報告します。『ライバルができたよ』って」と照れ笑い。また、昨日誕生日を迎え40歳になった細川に共演者からサプライズでバースデーケーキのプレゼントがあり、「これでようやく社会に認められる年齢になったと思います」と感慨ひとしお。主演を務めた息子役・高杉真宙（15）から「お父さん、誕生日おめでとうございます」と祝福されると、細川は高杉を自分のもとに近づけ「いい家族でしょ？ こんな息子がいたらいいな」と笑顔をみせた。

　同作は、バイオリンの才能を持つ永江開（高杉）、音大出身の両親（細川、鶴田）、高校生の姉・美咲（剛力）の気持ちがバラバラになってしまった音楽一家が、家族カルテットを結成し、もう一度“絆”を取り戻していくハートフルムービー。浦安市市制30周年記念作品として市民の700人以上がエキストラとして参加。東日本大震災が発生し、市域の約86％が液状化被害を受けたなかで、キャスト、スタッフ、市民が一丸となって作品を完成させた。

　撮影を振り返った細川は「震災の影響が続くなかで真っ暗な高速を使って帰ったり、次の朝も町の状態が全く変わらなかったりして、ショックではありました」とこれまでにない過酷な現場だったことを明かし、「この作品が、皆さんの心のどこかに届いてくれたら」とアピール。剛力も「皆さんと一緒につくって、たくさんの愛が詰まった作品になりました。もっともっと広げていきたいです」と真摯に語った。

　舞台あいさつにはほかに三村順一監督、柳内光子エグゼクティブプロデューサーが出席。映画『カルテット！』は2012年1月7日（土）より全国公開。