ドラマ&映画 カテゴリ
オリコンニュース

『恋の罪』園子温監督、「女性賛歌であって、男性目線の女性のエロス賛歌ではない」

 カンヌ・ベネチア・ベルリンの世界三大映画祭に3年間で4作品を出品している園子温監督のカンヌ出品作品『恋の罪』が、あす12日より公開される。

園子温監督 (C)ORICON DD in 

園子温監督 (C)ORICON DD in 

写真ページを見る

 『恋の罪』は、1990年代に渋谷区円山町のラブホテル街で実際に起きた殺人事件からインスパイアされたオリジナルストーリー。3人の女性を通して、社会、家庭、性における女性ならではの抑圧とそこからの開放を描く。水野美紀演じる刑事・和子は、仕事と幸せな家庭を持つにも関わらず、愛人との関係を断てないでいるし、冨樫真演じる大学のエリート助教授・美津子は、社会的な地位がありながら狂ったように体を売っている。神楽坂演じる主婦・いずみは、人気小説家を夫に献身的に尽くす日常に寂しさと虚しさを感じていたが、ちょっとしたきっかけで女としての喜びに目覚め、別人のように変わっていくのだった。

 今回の作品はマスコミ試写の段階で、鑑賞後の感想が男女で大きく分かれているという。女の内面をえぐり出した内容に、女性は共感、理解を示し、痛快でさえあるというのに、男性は「女って…」とショックを受けるケースが多いようだ。「フランスの男性は、女は自立していて当たり前だと思っているから『面白かった』と観てくれたけど、日本の男性はビビっちゃうかもしれないね」。

 今作は「女性賛歌であって、男性目線の女性のエロス賛歌ではない」とも園監督。主演の女優が身も心もむき出しに女の生き様を演じ、R-18指定にもなっているが、「自分が女性のつもりで撮っていた。女性なら女性の裸を見てもあんまり興奮することはないでしょう。だから、いやらしく撮るつもりはなかったし、人間を描いたつもり」と語る。

 前作『冷たい熱帯魚』(2010年)は「男根主義の塊みたい映画だったので、真逆のものを作りたくなったというのもある。『冷たい〜』の時はものすごく落ち込んでいる時期で、落ちていくことが快感にすらなっていた。あれを今、撮れといわれてももう撮れないです」。

 『冷たい〜』も決して商業的なエンターテインメント作品ではなかったが、満席、立ち見も続出して公開劇場を拡大する大ヒットとなった。「日本では絶対コケると思っていたから、ヒットしてびっくりしていた。余命とか絆とか、青春の綿菓子みたいな優しい映画を見飽きた人がなだれ込んできたのかなって、勝手に分析をしてみたりもしたけど、観客が変わってきたのかなぁ。本当に自分が面白がれる映画にまだ出会っていないかもしれない。新しい発見ができるという期待を持って『恋の罪』もたくさんの人に観て欲しい」。

【動画】映画『恋の罪』予告編⇒


◆映画情報 最新映画ニュース一覧インタビュー バックナンバー


オリコンニュースを優先ソースに追加してGoogle検索に頻繁に表示させよう

オリコントピックス

求人特集

求人検索

  • オリコンニュースを優先ソースに追加してGoogle検索に頻繁に表示させよう

メニューを閉じる

 を検索