今月10日に亡くなった歌舞伎俳優で人間国宝の中村芝翫さん(享年83)の葬儀告別式が27日、東京・青山葬儀所でしめやかに営まれ、親族や関係者、ファンなど約1200人が参列した。生前の芝翫さんは「整理整頓好き」だったといい、受章したさまざまな勲章を手製の箱の中に丁寧にしまっていたという。長男の中村福助は「母の写真と金婚式のときに母が贈ったラブレターが大事に大事にしまってあった」と明かし、次男の橋之助も「きれい好きで律儀な人で、母という人をすごく大事にしてた」と父の素顔を思いうかべ、静かに偲んだ。
告別式前には二人が芝翫さんのお骨とともに、2013年春に生まれ変わる工事中の歌舞伎座内を見学。福助は「父は新歌舞伎座の舞台に立つ日を指折り数えていました」と振り返り、橋之助も「父はとにかく、1日でも早く新しい歌舞伎座に出たいと常々言っていて、ちょうど舞台の輪郭ができたところに立つことができました。誰よりも早く入って、またうちの父の自慢話が一つ増えたと思う」と目にうっすらと涙を浮かべた。芝翫さんは昨年10月に行われた起工式にも、中村勘三郎らとともに出席していた。
死に目に間に合わなかったという橋之助は「小さい時に父を亡くして、誰より家族の繋がりや重さを一番受け止めていた人です。最後は大勢の孫・子供たちに囲まれて、今日も大勢の方が来てくださって、何より喜んでいると思う」と目を細めた。親族らと芝翫さんの最期を看取ることができた福助は、父の遺思を継ぎ「橋之助と歌舞伎を盛りたてていきたい。それが本当に親孝行に繋がると思いますので」と力強い決意を語っていた。
告別式前には二人が芝翫さんのお骨とともに、2013年春に生まれ変わる工事中の歌舞伎座内を見学。福助は「父は新歌舞伎座の舞台に立つ日を指折り数えていました」と振り返り、橋之助も「父はとにかく、1日でも早く新しい歌舞伎座に出たいと常々言っていて、ちょうど舞台の輪郭ができたところに立つことができました。誰よりも早く入って、またうちの父の自慢話が一つ増えたと思う」と目にうっすらと涙を浮かべた。芝翫さんは昨年10月に行われた起工式にも、中村勘三郎らとともに出席していた。
死に目に間に合わなかったという橋之助は「小さい時に父を亡くして、誰より家族の繋がりや重さを一番受け止めていた人です。最後は大勢の孫・子供たちに囲まれて、今日も大勢の方が来てくださって、何より喜んでいると思う」と目を細めた。親族らと芝翫さんの最期を看取ることができた福助は、父の遺思を継ぎ「橋之助と歌舞伎を盛りたてていきたい。それが本当に親孝行に繋がると思いますので」と力強い決意を語っていた。
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2011/10/28