直木賞を受賞して注目の若手作家、道尾秀介の代表作を映画化する『カラスの親指』(伊藤匡史監督・脚本、2012年秋公開)がこのほどクランクアップし、主要キャストが明らかになった。人生に敗れ、詐欺を生業としている中年2人組、タケとテツを含めた他人同士の5人と猫1匹が、それぞれの人生を懸けて企てた大計画の顛末を描くサスペンス。タケこと武沢竹夫役で主演する俳優の阿部寛は、詐欺師を演じるにあたり「ニュートラルでいるよう心がけた」。美人姉妹のやひろ役は石原さとみ、まひろ役は能年玲奈、貫太郎役は小柳友、タケの相棒・テツこと入川鉄巳役はお笑い芸人の村上ショージが演じる。 読み手を欺くように二転三転し、最後に大どんでん返しが待ち構え、気持ちの良い不思議な爽快感と感動の余韻を残す原作は“道尾ワールド”の真骨頂。伊藤監督自ら手がけた映画の脚本も複雑で、主演の阿部も「こういう作品ってやったことなかったから。とにかく異色の作品」と語る。
2011/10/17