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阿部寛が詐欺師役、道尾秀介の『カラスの親指』映画化

 直木賞を受賞して注目の若手作家、道尾秀介の代表作を映画化する『カラスの親指』(伊藤匡史監督・脚本、2012年秋公開)がこのほどクランクアップし、主要キャストが明らかになった。人生に敗れ、詐欺を生業としている中年2人組、タケとテツを含めた他人同士の5人と猫1匹が、それぞれの人生を懸けて企てた大計画の顛末を描くサスペンス。タケこと武沢竹夫役で主演する俳優の阿部寛は、詐欺師を演じるにあたり「ニュートラルでいるよう心がけた」。美人姉妹のやひろ役は石原さとみ、まひろ役は能年玲奈、貫太郎役は小柳友、タケの相棒・テツこと入川鉄巳役はお笑い芸人の村上ショージが演じる。

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 読み手を欺くように二転三転し、最後に大どんでん返しが待ち構え、気持ちの良い不思議な爽快感と感動の余韻を残す原作は“道尾ワールド”の真骨頂。伊藤監督自ら手がけた映画の脚本も複雑で、主演の阿部も「こういう作品ってやったことなかったから。とにかく異色の作品」と語る。

 まず、畑違いの村上との“異色”の共演が思い出に残った。「ご本人は『演技的なことは、僕は全然できないんだ』とおっしゃっていましたが、セリフを人の心に確実に届ける。何より現場のいい雰囲気を率先して作ってくれました」。

 伊藤監督の現場では、ひとつひとつのカットで5テイク、10テイクは当たり前。阿部は「監督のこだわりが尋常ではなかった。天気が悪くなったり、日がしずんだり、出しの時間が来てしまったり、いろいろあったけど、とにかくやり遂げた」といままでにない手応えも感じている。「編集の段階で、監督はさらにこだわると思うので、どんな作品になるか楽しみです。これで、つまらなかったら、あれだけ時間を使った意味が全くなくなる。それこそ詐欺ですよ」と期待を寄せた。

 伊藤監督は、映画ならではのアレンジについて「そのまま映画にすると倍の時間になってしまうので、かなり端折ってしまっているのですが…。それでも原作ものと言いながら、利用するだけ利用してほとんど逸脱してしまうやり方には常々怒りを覚えているので、なるべく原作の要素を変えない様には心がけました」。

 とはいえ、大きく変更した部分が1ヶ所あり、「これは大きな勝負でもあったのですが、それはご覧になってのお楽しみという事で。細かいところで変えたものも、原作の要素を壊してしまうようなものではないはずなので、2つを比べるとそれぞれの考えが見えて面白いと思いますよ」と自信をみせた。

 同作は、公開中の映画『はやぶさ/HAYABUSA』に続くハリウッドメジャー・20世紀フォックスの 本格邦画プロジェクト第2弾として製作され、2012年秋公開予定。

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  • 道尾秀介のベストセラーを阿部寛主演で映画化。石原さとみが共演 (C)「カラスの親指」フィルムパートナーズ
  • 映画『カラスの指輪』に出演する(左から)能年玲奈、小柳友、村上ショージ (C)「カラスの親指」フィルムパートナーズ

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