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2010年4月9日に亡くなった作家・井上ひさしさんが、今年11月16日の誕生日に生誕77年を迎えることを祝い、2012年1月より『井上ひさし生誕77フェスティバル2012』が開催されることが決まった。もともと喜寿のお祝いに企画され、生前の井上さんも「それは、大変おもしろいね」と楽しみにしていたという。井上さんの遺志を継ぎ、生前親交のあった演出家の蜷川幸雄栗山民也鵜山仁、井上戯曲初挑戦となる長塚圭史が参加して、1年間に8作品の上演を予定している。 1969年の『日本人のへそ』から2009年の『組曲虐殺』まで、40年にわたり70作にも及ぶ戯曲を世の中に生み出しました井上さん。1984年には自身の劇団「こまつ座」を旗揚げするなど、演劇を愛した生涯だった。とある詩を引き「悩みごとや悲しみは最初からあるが、喜びはだれかが作らねばならない。この喜びのパン種である笑いを作り出すのが私の務めです」と語った井上さんの想いを受け継ぎ、“舞台のチカラ”、“演劇のチカラ”で喜びを未来へとつなげる。

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