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心の機微を知る ラッセ・ハルストレム監督『親愛なるきみへ』

 2006年に「世界で最も読まれた恋愛小説」に選ばれた米作家ニコラス・スパークスのベストセラーを映画化した『親愛なるきみへ』が23日より公開される。監督は『ショコラ』『HACHI 約束の犬』など人間ドラマを得意とするラッセ・ハルストレム監督。「映画化するには、センチメンタルすぎる原作にあえて挑戦したいと思いました。スパークス作品という硬い石を、自分の形に変える作業はやりがいがありました」と振り返る。

『親愛なるきみへ』のPRで来日したラッセ・ハルストレム監督 (C)ORICON DD inc.

『親愛なるきみへ』のPRで来日したラッセ・ハルストレム監督 (C)ORICON DD inc.

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 スパークスといえば、ケビン・コスナー主演の映画『メッセージ・イン・ア・ボトル』(1999年)や日本でも大ヒットを記録した『きみに読む物語』(2004年)の原作者として知られる恋愛小説のヒットメーカー。『親愛なるきみへ』に至っては出版前から映画化権取得競争が繰り広げられたほどだ。

 ハルストレム監督は「スパークスは、小説に手紙の手法を取り入れるのが大好きなんだ。登場人物の視点で自由に物語を綴れる、昔ながらの仕掛け。映画でも、恋人たちの時間経過や離れ離れでいる切なさを表現するのに、効果的に使わせてもらったよ」としたり顔。

 原作人気もさることながら、同作の全米公開時には多数の女性の心をとらえ、当時『アバター』の8週連続1位を阻止して、『きみに読む物語』の記録を超える、1300万人動員のメガヒットを記録した。

 物語は、2週間の休暇で帰郷した米軍特殊部隊に所属するジョンと、女子大生のサヴァナの海辺での出会いから始まる。すぐに恋に落ちる2人だが、ジョンは戦地に赴かねばならず、離れ離れに。手紙を送りあい、心を通わせていくジョンとサヴァンナは再会を果たすものの、9.11アメリカ同時多発テロ事件を機にジョンは再び戦地に向かう。そしてある日、彼のもとに一通の別れの手紙が届く。

 きれいごとだけでは生きていけない現実の中で、きれいすぎる純朴な恋愛映画を観るカタルシス。「人の心は複雑。日常生活の中でにわかに理解できないこともある心の機微を、映画を観ながら“あ、そういうことか”と気づく。私は映画でそういう共感を描き続けていきたい」。

 『親愛なるきみへ』は9月23日(金・祝)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。

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  • 『親愛なるきみへ』のPRで来日したラッセ・ハルストレム監督 (C)ORICON DD inc.
  • 恋がしたくなること必至!? 映画『親愛なるきみへ』9月23日(金)より公開 (C)2010 DEAR JOHN, LLC. All rights reserved.

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