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イタリア・ベネチアで開かれた『第68回ベネチア国際映画祭』で10日、各コンペティションの結果発表があり、塚本晋也監督最新作『KOTOKO』(2012年春公開予定)が、斬新性と先鋭性のある作品を集めたオリゾンティ部門グランプリ(最優秀作品賞)と、ネットによる人気投票の併設部門「ゴールデン・マウス」でシルバー・マウス大賞の2冠に輝いた。受賞後の会見で塚本監督は「この映画にたくさんのものを注いでくれた主演のCoccoさんに、この賞を捧げます」と映画初主演を務めた歌手のCoccoを称えた。 同作は、懸命に生きようともがくひとりの女性を描いた人間ドラマ。東日本大震災直後にクランクインし、同映画祭での上映にギリギリ間に合わせた。塚本監督は「まだ実感がわきませんが、大変に光栄です。いま日本では悲しいことがたくさんあります。大事な人をとてもとても心配する人がたくさんいます。この映画を、心配しすぎて心を痛めているすべての人に捧げます」と話した。

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  • ベネチア国際映画祭オリゾンティ部門グランプリを受賞した『KOTOKO』の塚本晋也監督
  • ベネチア国際映画祭で9月9日に行われた公式会見の模様 写真右が塚本晋也監督

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