来年公開の映画『わが母の記』(原田眞人監督、主演・役所広司)がカナダで開催されていた『第35回モントリオール世界映画祭』で最高賞のグランプリに次ぐ審査員特別グランプリを受賞し、29日、配給する松竹を通じて監督、キャストが喜びのコメントを寄せた。「愛し続けることの素晴らしさ」や家族のあり方を描き、役所は「日本の家族の姿を世界の人々に観ていただけて、そして受け入れてもらえたことがとても嬉しいです」と感激のコメント。
現地で授賞式に出席した樹木希林は「この映画の日本は今、原発という人災により、空気も壊れ、水も壊れかけています。私たちはこのような賞を頂いても、嬉しいような情けないような気持ちですが、心して頂きます。美しい映画、と審査員に言われました。そういう日本でありたいと思いました」と授賞式で述べた後、現在、京都で別作品を撮影中の原田監督と役所に電話を入れ、喜びを分かち合った。
原田監督は「日本が元気のない今、明るいニュースが届いてとても嬉しく思います。すべての観客とその母親たちに捧げるつもりで撮りました。この家族の絆(きずな)の物語がモントリオールの皆様にも共感していただけたことが、光栄です。深い感謝をお伝えしたいと思います」とコメント。授賞式には原田監督の息子で編集を担当した原田遊人氏が代理で出席し、賞を受け取った。
同作は作家・井上靖の自伝的小説『わが母の記〜花の下・月の光・雪の面〜』を役所、樹木、宮崎あおいらの出演で映画化。昭和39年、小説家の伊上洪作は、父の死去に伴い母・八重の面倒を見ることになる。妻、3人の娘、妹たち家族に支えられ、幼い頃の記憶と八重の思いに向きあうことになる伊上。八重は薄れゆく記憶の中で息子への愛を確かめようとし、息子も八重の思いを受け入れていく――\。
なお、同映画祭では同作とともにワールドコンペティション部門に出品されていた『アントキノイノチ』(瀬々敬久監督、11月19日公開)が、革新的で質の高い作品に与えられるイノベーションアワードを受賞している。
現地で授賞式に出席した樹木希林は「この映画の日本は今、原発という人災により、空気も壊れ、水も壊れかけています。私たちはこのような賞を頂いても、嬉しいような情けないような気持ちですが、心して頂きます。美しい映画、と審査員に言われました。そういう日本でありたいと思いました」と授賞式で述べた後、現在、京都で別作品を撮影中の原田監督と役所に電話を入れ、喜びを分かち合った。
同作は作家・井上靖の自伝的小説『わが母の記〜花の下・月の光・雪の面〜』を役所、樹木、宮崎あおいらの出演で映画化。昭和39年、小説家の伊上洪作は、父の死去に伴い母・八重の面倒を見ることになる。妻、3人の娘、妹たち家族に支えられ、幼い頃の記憶と八重の思いに向きあうことになる伊上。八重は薄れゆく記憶の中で息子への愛を確かめようとし、息子も八重の思いを受け入れていく――\。
なお、同映画祭では同作とともにワールドコンペティション部門に出品されていた『アントキノイノチ』(瀬々敬久監督、11月19日公開)が、革新的で質の高い作品に与えられるイノベーションアワードを受賞している。
2011/08/29