ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

高倉健、6年ぶり新作映画『あなたへ』に主演 出演通算205本目

 俳優の高倉健(80)が、6年ぶりに新作映画『あなたへ』(降旗康男監督、2012年秋公開)に主演することがわかった。高倉にとって通算205本目の出演、『駅 STATION』『夜叉』『あ・うん』『鉄道員』『ホタル』など、数々の名作を世に送り出してきた降旗監督(77)とのタッグは19本目となる。新作映画は夫婦の愛を描くロードムービーで、高倉は「この物語に出会い心が動きました。スクリーンで皆さまにお会いできるのを楽しみにしております」とコメントを寄せている。

6年ぶりの新作映画『あなたへ』に主演する高倉健

6年ぶりの新作映画『あなたへ』に主演する高倉健

写真ページを見る

 今回の企画は、『夜叉』『あ・うん』のプロデューサーで2008年に亡くなった市古聖智氏が遺した原案をもとに、昨夏より降旗監督と脚本家の青島武氏が物語を再構築し、練り上げた。市川南プロデューサーは「高倉さんには昨秋にオファーをし、12月頃に前向きな返答をいただき、今年の春からご本人との打ち合わせを含め、具体的に動き出しました。大切な人との愛を確かめる夫婦の愛の物語で風光明媚な日本各地を回るロードムービーの形をとったオリジナルストーリーとなっています」と日本各地の美しい風景、旅情あふれるロケ地での撮影も敢行する。

 高倉は「人が人を思い遣ること、生きることの切なさを思いました。降旗監督とご一緒できることも、6年ぶりの映画出演となる大きなきっかけです」と語る。日本の映画界を背負ってきた名監督と名優が再び立ち上がった背景には、「高倉さんは、降旗監督との仕事を今の俳優さんたちに1本でも多く、経験させたいと思っていらっしゃるようです」(市川プロデューサー)。共演者は現在最終調整中で、高倉と初共演となる人もいるという。

 北陸にある刑務所の指導技官・倉島英二(高倉)は50歳を前に結婚した。生涯独身を貫くものと思っていた周囲は驚いた。相手は刑務所に慰問に来ていた歌手の洋子。天涯孤独のふたりがお互いの孤独を埋めるように結びついたのは自然のことだった。子供を望まなかったふたりは、平穏で幸せな夫婦だけの日々を過ごしていた。しかしその生活はあっけなく終わる。洋子は53歳の若さで死んだ。英二は洋子が遺した絵手紙を受け取る。そこには雀の絵と共に“故郷の海に散骨して欲しい”との想いが記されていた。何故、生きているうちに言わなかったのだろう。妻にとって、自分は何だったのだろうか…。15年間連れ添った妻とはお互いを理解し合えていたと思っていた英二は、妻の真意を知るため、自家製のキャンピングカーに乗り、彼女の故郷・九州へと旅立つ…。

 9月7日にクランクインし、11月中旬まで撮影予定。制作・配給は東宝で、2012年秋公開予定。

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索