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浮気や不倫、BLまで…ペンギンたちのドロ沼恋愛 飼育スタッフによる「相関図」から見える愛憎劇

初めての恋煩いで食欲をなくしたオスも…恋愛模様も大切なチェック項目に

 学術的に割り切れないのが、ペンギンの個性豊かな面白いところ。飼育スタッフたちがそれに気づいたのが、「ポテチ」というオスの存在だった。

「いつもは1回のゴハンの時間に10尾も魚を食べる食いしん坊な子なのに、1日1尾程度しか食べない日々が1週間続きました。獣医さんに検査をしてもらっても何もなくて、飼育スタッフみんなで悩んでいたところ、『リンゴ』というメスと仲良くなって羽づくろいをし合うようになったら、たくさんゴハンを食べ出したんです。そういえば、ポテチは定位置を持たず転々と過ごす子だったのに、ゴハンを食べなくなっていた時期は、いつも岩の上にいました」

「じつはその岩は、『リンゴ』が好んでいた場所なんです。そこでリンゴがゴハンから帰って来るのを待っていたんですね。ポテチにとって初めての恋だったので、恋煩いだったみたいで(笑)。それまで私達は、食べないときは病気としか頭になかったので、それからは恋愛模様も体調管理の大切なチェック項目になりました」
 高嶋さんが今、一番、気になっているのは、オスの「バジル」と、3羽のメス「ピーチ」、「ヨモギ」、「ラムネ」の関係だ。

「去年まで、バジルとピーチがカップルで、愛がどんどん深まっていたはずなのに、最近バジルはヨモギと一緒にいて、しかもピーチはそのことに気づいていないんです。さらにバジルは最近ブイブイ言わせていて、まだ一度も彼氏ができたことがないラムネにも言い寄っていたこともあるんです」

 ラムネの初彼氏がバジルになってしまうのか、それとも他のオスが現れるのか、気になるところだが、「ヨモギはいいコなのによくフラれてしまう」というから、「ヨモギ」の今後も心配だ。

 相関図に載っているような、わかりやすいいざこざが起きるのは12月から産卵までの間。時にはこんな騒動もあると言う。
「女子をめぐって、男子同志が喧嘩したこともありました。オスはより良い女子をゲットするべく闘っているので、人間が入ってその気持ちを押さえてしまってはフラストレーションが溜ってしまうと思い、ギリギリまで見守ったのですが…。喧嘩がヒートアップして血まみれになってしまったので、さすがに間に入りました(苦笑)」

 ペンギンの関係性においては、「飼育スタッフは極力介入せず、親心で見守るのが基本」と高嶋さん。しかし、ペンギンがスタッフを見る目はというと、あるペンギンはスタッフを子分だと思っていたり、あるペンギンは大嫌いなスタッフがいたりと様々なようで……。

「特に新入社員は嫌われがちです。自分たちが生活している家に突然現れた新参者ですから、ペンギンたちが『お前は誰だ?』と思っている中、距離感もはからずに触ろうとしますからね。それで怒られて、嫌われてしまうというのがよくあるパターンです。まだペンギンについて知識を持たない新人は、私達と同じようにペンギンが触れ合ってくるだろうと思うし、自分も触りたいと思うけど、すぐには無理。まずは距離を開けて待つことが大切で、みんなと仲良くなるには1年以上はかかります」

提供元: コンフィデンス

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