『コード・ブルー』が邦画No.1 18年邦画シーン、3つの明るいトピック
久々のドラマ映画のスマッシュヒット 歴代邦画実写5位へ
その1年後に映画化された今作は、『〜 3rd season』の視聴者がメインになったうえに過去シーズンからのファンも加わり、幅広い層の動員に成功した。もともと人気の高いドラマだったが、ドラマから10年が経ち、登場人物たちが年齢を重ねて成長していく長いスパンの連続性のなかで、ファンの関心も高まった。時間を開けた映画化が奏功した大ヒットとなった。興収は92億円を突破し、邦画実写映画ランキングでは『天と地と』(1990年)を抜いて歴代5位にランクインしている。
自然発生的な口コミ拡散が発端となった異例のロングヒット
自然発生的なSNSによる口コミ拡散が発端となり、その作品性とともに話題の連鎖が増幅していき、異例のムーブメントとなった今作。11月末でも上映は続くロングランになるとともに、累計上映館数はメジャー大作なみの340館にのぼり、興収30億円、動員220万人を超える誰も予想できなかった新しい形態の大ヒットとなった。
作品ジャンルもまったく異なるこの3作のヒットは、邦画の底力を示すとともに、シーンを活気づけている。19年以降につながるいい流れが生まれた1年と総括できるだろう。