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YouTube 日本代表・仲條亮子氏「あらゆるマネタイズ方法と連携することが強み」

 本年11月にYouTube Musicが国内でもローンチした。YouTubeは本年を「音楽の年」とし、フジロックフェスティバルのライブ配信やジャニーズJr.の公式チャンネルの開設など、音楽関連のさまざまな取り組みを実施。YouTube Musicも含め、その動向が大いに耳目を集めた1年だったとも言えるだろう。現在、YouTube日本代表を務める仲條亮子氏に、本年を振り返ってもらいつつ、来年以降の展望を聞いた。

YouTube特有の表現方法が日本人アーティストにも浸透

――いよいよ YouTube Music の日本上陸が実現しました。2018年のYouTube Japan では、音楽での取り組みをどうご覧になりますか?
仲條亮子今年は視聴者が楽しめるユニークな動画の配信に注力してきました。例えば集英社が始めました「週刊少年ジャンプ創刊 50 周年」の公式チャンネルでは、アニメの無料配信を豊富に揃え、フォロワーを伸ばすことに成功しました。そのなかでも、今年は「音楽の年」としてさまざまな施策を行ってきました。その1つがフジロックフェスティバルのライブ配信、また、3 月にはジャニーズJr. の公式チャンネルの開設など、多くのアイデアや重要な取り組みが形となりました。例えばジャニーズJr. チャンネルは半年を経て基本毎日動画を投稿していただいています。先日は SixTONES さんが MV「JAPONICA STYLE」を YouTube で初公開しました。その他にも、色々な試行錯誤や勉強を経て動画を投稿するチャンネルが増えてきたと思います。アーティストと YouTube との親和性の高まりを実感しています。

――国内では YouTube を活用するアーティストが増え、創作活動や動画戦略も多様化がだいぶ進んできたように見えます。
仲條亮子去年の「バブリーダンス」や今年も「U.S.A.」のように、YouTubeがキッカケで注目を集める動画が増えました。動画が世代を超えて視聴者にリーチできていることは視聴傾向の特徴の 1 つですね。それから、米津玄師さんのようにネットカルチャーから生まれたクリエイターがマスメディアに出ていく動きも加速しています。投稿される動画の形式も、ミュージックビデオだけでなく、ライブ映像、リリックビデオ、リミックスなど多様化し、YouTube 特有の表現方法が日本のアーティストにも浸透してきました。また、コミュニティ機能を活用していただいたり、ファンからのコメントをちゃんと見ているアーティストさんが多いですね。チャンネルをアーティストのアイデンティティとして確立させるために、何をするか、どう強化するかを、レーベルや事務所、アーティストの皆さんと直接お話をさせていただく機会が増えてきました。

有料の定額制音楽配信サービスとなるYouTube Music Premiumがスタート。発表会見での体験コーナー

有料の定額制音楽配信サービスとなるYouTube Music Premiumがスタート。発表会見での体験コーナー

――今年は音楽業界と YouTube にとって初めてとなるフジロックのライブ配信という取り組みがあり、国内外で数多く視聴されるなど、話題になりました。ライブ配信の可能性はどうご覧になっていますか?
仲條亮子ライブ配信はニーズが高い領域です。先日は YOSHIKI さんが海外向けに初めてクラシック・コンサートのライブ配信を行いました。また、SixTONES がジャニーズとして初めて YouTube Space Tokyo からライブ配信を行いました。フジロックの事例では、アーティストのライブ配信を見に来た海外からの視聴者に日本人アーティストを紹介するチャンスが増え、そこからファンになって音楽を聴きに行くという流れにつながると思います。フジロックも含めて、ライブ会場に行けない人が圧倒的に多いので、視聴者の広がりが実現できると感じています。また、映画やテレビ番組のプレミア上映のように、クリエイターと視聴者が新作動画を同時に見て楽しめるようにする機能など、今後も面白い機能を提供していきます。

――先日始まった YouTube Musicでは、音楽業界からどのような反応がありましたか。
仲條亮子音楽業界の皆様には多大なるご支援をいただきました。YouTube Music を一緒に育てていこうとご協力くださり、業界の皆様に合意していただけたことはサービス開始に向けて非常に大きかったです。これまで色々な形でご一緒させていただきましたが、特にこの1年で業界の空気が変わったと感じています。YouTube と組んで動画に取り組むことを考える機会は増えるなか、どうやったら音楽を色々な人に伝えられるか、サブスクリプションからの収益をいかにアーティストに分配していくかを、しっかりと考え始めるように変わってきたと感じます。海外では Content ID を活用して収益を伸ばす方法が広がっています。広告収入と併用してサブスクリプションを広げていくことに今後は取り組んでいきます。

提供元: コンフィデンス

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