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相次ぐキャリアアーティストの楽曲一斉解放 若年層向けデジタルプロモーションの重要性が浮き彫りに

 9月24日より荒井由実名義でリリースしたデビューシングルから松任谷由実の最新アルバムまで全424曲の楽曲配信がスタートし、アルバム『40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。』が週間デジタルアルバムランキングで首位に初登場した。近年、DA PUMPの「U.S.A.」や倖田來未の「め組のひと」、Nissy(西島隆弘)の「トリコ」など、動画サービスで“バズり”、楽曲配信サービスやサブスクリプションサービスなどで、ヒットが生まれている。キャリアの長いアーティストの楽曲開放が増加傾向にある近年、若年層に向けたデジタルプロモーションの成功例からサブスクでのヒットの背景を探る。

ユーザー層の相違が顕著に表れるサブスクサービス

 9月24日より荒井由実名義で1972年にリリースしたデビューシングル「返事はいらない」から、松任谷由実の最新ベストアルバム『ユーミンからの、恋のうた。』まで、45年の間に発表されたオリジナルアルバム38作、シングル41作、ベストアルバム7作、セルフカバー・アルバム1作の全424曲が一斉開放され、アルバム『40周年記念ベストアルバム 日本の恋と、ユーミンと。』が、週間0.5万DLを売り上げ、週間デジタルアルバムランキングで首位に初登場した。

 週間デジタルアルバムランキングでは、前述のベストアルバムをはじめ、TOP100内に20作品。週間デジタルシングル(単曲)ランキングでは、26位の「やさしさに包まれたなら」をはじめ、TOP100内に13曲がランクイン。デジタル配信では、まとめて聴けるお得感からアルバムのセールスが伸びた。

 またサブスクリプションサービスでは、「AWA」が8曲、「うたパス」が14曲、「dヒッツ」が5曲、20位以内にランクインした。幅広い世代をユーザーに持つ前述の3サービスでは、懐かしさから「やさしさに包まれたなら」や「春よ、来い」など、往年のヒット曲を中心に再生回数を伸ばした。一方で若年層を多くユーザーに持つ「LINE MUSIC」や国内外の最新ヒット曲を好む傾向にある「KKBOX」では、TOP20入りしなかった点も興味深い。

バズる可能性を十分に秘めたキャリアアーティスの動画プロモーション

 時代の流れとともに音楽の聴き方も変化するなか、デジタルネイティブ世代への訴求がカギとなっており、近年では、デジタルへの楽曲開放を行う、キャリアの長いアーティストが増加傾向にあるが、ただ配信するだけでなく、若年層に向けて楽曲開放した際のアナウンスを広く行うことも重要。その情報をいかに届けるかがセールス動向を左右する。

 例えば今週の「LINE MUSIC Weekly Songs Top20」では、Nissy(西島隆弘)の「トリコ」が先週11位から首位に浮上。同曲は若年層に上手く訴求させた1つの成功例といえる。MVのサビでNissyと新木優子がカップルで踊る“トリコダンス”は、「TikTok」でNissyの1人バージョンが話題となっている。「TikTok」に搭載のデュエット機能を使用すると、まるでNissyと一緒に踊っているかのような動画が制作できると、若年層を中心にバズり、「LINE MUSIC」での再生回数の増加に繋がった。そして、ヨルシカの「ただ君に晴れ」も「TikTok」での人気が後押し、13位より6位に浮上した。

 また、1983年のラッツ&スターの大ヒット曲を2010年に倖田來未がカバーした「め組のひと」は、「TikTok」に投稿された動画をきっかけに「LINE MUSIC」で上位入りした。こうした例から見ても松任谷由実の「真夏の夜の夢」などテンポの良い楽曲は、“動画・音楽・ダンス”といった図式ともマッチし、バズる可能性を十分に秘めている。前述の例はあくまで1つの手法だが、新規リスナーを獲得するうえで、より一層、若年層に向けた立体的なプロモーションがカギとなってくるだろう。

サブスクリプションサービスでのユーミンのランクイン動向

提供元: コンフィデンス

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