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『東京コミコン 2018』にみるアメコミ文化の日本定着

 今年で第3回を迎えた、アメコミをメインにするポップカルチャーの祭典『東京コミコン 2018』が、11月30日に千葉・幕張メッセ(9〜11ホール)で開幕した。回を重ねるに連れて動員数を伸ばしおり、今年は開場前から大勢の来場者が長蛇の列を作る盛況ぶり。ハリウッドスターも登壇したオープニングイベントは、大盛り上がりを見せた。『マーベル』や『DCコミックス』シリーズなど近年のアメコミ実写映画ヒットが続くなか、そのイメージの変化とともに来場者はより一般層にも広がっているようだ。

『東京コミコン』の恩人スタン・リー氏への追悼も

 16年に2日間(2ホール)でスタートした『東京コミコン』は、17年に3日間(3ホール)の開催となり、来場者数を1年目の3.5万人から2年目で4.3万人へと拡大。第3回となる今年は、会期日数、会場ホール数は昨年と同じものの、大物ハリウッドスターの来日やサブステージを設けての最新映画トークイベントやライブなど、豊富なコンテンツをラインアップし、見込み来場者数を5万人としてスタートした。

 その初日。オープニングイベントには、世界中で旋風を巻き起こしている『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』のエズラ・ミラー、『アベンジャーズ』シリーズのロキ役で人気絶頂のトム・ヒドルストンという世界の2大スターが登壇。メインステージは周囲まで大勢のファンで埋め尽くされ、大歓声が飛び交った。
 そのほかにも、『ロボコップ』でロボコップ(アレックス・マーフィ)を演じたピーター・ウェラー、『バーフバリ』シリーズで主人公の従兄弟暴君・バラーラデーヴァを演じたラーナー・ダッグバーティが来日ゲストとしてステージに。まさにコミコンファンのツボを抑えるゲスト陣の登場で、オープニングは大盛況となった。

 その一方、過去2回の『東京コミコン』開催に尽力するとともに名誉親善大使を務めていた、マーベルの生みの親であるスタン・リー氏の追悼映像が流され、東京コミックコンベンション実行委員会 実行委員長の胸組光明は、「『東京コミコン』の恩人であり、今年も来場する意向を示していましたが、残念ながらかないませんでした。しかし、スタン・リーさんの精神は『東京コミコン』に引き継がれています」と追悼コメントを送り、会場は温かい拍手に包まれた。

アメコミのコアファンから一般層への広がり

 会場は大勢の来場者でにぎわっていたが、なかでも人が多かったのは、マーベルやスターウォーズほか人気作品、キャラクターのグッズショップ。来場者の多くはアメコミファンやハリウッドスターファンであり、そのお目当ては、スターとのサイン会、キャラクターや作品の物販。さらにコミコンならではのクリエイターなど制作スタッフによる各ブースでの実演やトークショーも人気を集めていた。

 第1回の来場者は、アメコミのコアファンがほとんどだったが、回を重ねるに連れて、アメコミ以外にも映画会社などコンテンツホルダーの参加が増え、会場ステージでトークイベントや新作映像のお披露目などが行われるようになり、一般層にも広がってきている。
 昨今のディズニー/マーベルの『アベンジャーズ』シリーズや、ワーナー映画のスーパーマンやバットマンなどの『DCコミックス』シリーズといったアメコミ原作のアクション大作シリーズが毎年劇場公開され、そのヒットが続いているなか、ヒーローキャラクターの物語をメインにするアメコミ文化が、日本においてもより広く浸透してきていることが、『東京コミコン』の来場者層からも感じられる。

 今年の初日の盛況ぶりは、いま世界中で人気のトムヒとエズラという2大スターのゲスト来場が大きいが、『東京コミコン』のイベントとしての進化も見逃せない。本家の『サンディエゴ・コミコン』のように海外ドラマや日本コミック、アニメなどポップカルチャー全般を扱う巨大イベントを目指すのか、日本のポップカルチャーとアメコミを取り込みながら独自の道を歩むのか。この先は未知数だが、来日ゲストとの交流会などコアファン向けのイベントに加えて、広く一般層も楽しめる祭典として浸透してきていることは間違いない。
 今回の実績とともに来年以降の開催に注目していきたい。

提供元: コンフィデンス

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