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ディーン・フジオカ、『モンクリ』の壮絶な役作り語る「撮影というか拷問でした(笑)」

 木曜劇場『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』(フジテレビ系)で、連ドラ単独初主演を飾ったディーン・フジオカ。1841年にフランスで発表された世界的名作を日本版にリメイクした挑戦的な本作で、実直な好青年から愛憎に満ちた復讐鬼へと化していく振り幅の大きな主人公・柴門暖を見事好演、18年4月期放送の主要ドラマを対象とした『第12回コンフィデンスアワード・ドラマ賞』では「主演男優賞」に輝いた。体当たりでありながら、繊細さも求められる難役で新境地を拓いたディーンに、“壮絶だった”という撮影や役作り、俳優として見据えている今後のビジョンなどについて聞いた。

死生観を考えるきっかけを与えられるような、衝撃的な作品づくりを目指した

――ディーンさんが「コンフィデンスアワード・ドラマ賞」を受賞されるのは、2016年の年間大賞で「新人賞」を受賞されて以来、2度目となります。今回、「主演男優賞」を受賞されていかがでしょうか。
ディーン・フジオカ とても光栄に思います。今回は「主演男優賞」という枠ですので僕が代表し賞を受け取らせて頂きますが、この結果はひとえに、最後まで諦めず試行錯誤を繰り返し初志を貫いたチームワークの勝利です。本作品を多くの方に楽しんで頂いた結果が、この度の受賞という形で未来に残ることを心から嬉しく思います。
――ディーンさんが演じた主人公・柴門暖は、免罪による投獄生活で生まれた孤独や怒り、喪失感によって、実直な青年から「モンテ・クリスト・真海」という“復讐の鬼”へと化していく、非常にギャップの大きい役でした。役のイメージはどのように作っていかれたのですか。
ディーン 欧米が中心ですが『モンテ・クリスト伯』を原作とした映画やドラマは過去にもあって、僕自身もこれまでにいくつか作品を観てきました。そういった映像作品から受けた印象を大事にしながらも、今回は現代の日本という全く違う時代背景・設定で描いた『モンテ・クリスト伯』でしたから、難しい挑戦の連続でした。現代の日本でどのように「モンテ・クリスト・真海」のような人物を成立させるか、物語に説得力を持たせることができるのか。脚本をいただく前の段階からプロデューサーチーム、監督、演出チームなどと、かなり細かく皆で話をしました。
 チームが一丸となり、各々の担当パートで心を込め、体を張って頑張ったからこそ、『モンテ・クリスト伯-華麗なる復讐-』という特殊な世界観を作ることが出来たのだと思いますし、そのシナジーがあったお陰で、僕自身も演者として「柴門暖」と「モンテ・クリスト・真海」という全くの別人が混在するような振れ幅の大きい役を思い切って演じさせて頂くことが出来ました。観終わった後、視聴者の皆さんがそれぞれの死生観を改めて考えるきっかけになるような、そのくらい衝撃的なものを作りたいという話をチームの皆さんとしていましたので、すごく演じがいがありました。

作詞作曲手がけた主題歌「Echo」は、撮影前に完成していた

――たくさんあるとは思いますが、撮影で特に印象に残っているシーンは?
ディーン 順を追っていくと、フラッシュモブにはじまり免罪で捕まって、柴門暖としていろんな拷問を受けたシーンでしょうか。撮影というか拷問でした(笑)。拷問中にカメラが回っているみたいな(笑)。撮影は大変でしたけど、あれぐらいしっかり痛みというか、悲運というか、最初に密度の濃いものを皆で作っておいたからこそ、展開が進むに連れて物語に説得力が増したんじゃないかと思います。また、今回は復讐劇ということで初めて人を生き埋めにしたりとか(笑)、普段の生活ではなかなかできないことを撮影の中でたくさん体験させていただきましたね。
――今回はドラマの主題歌「Echo」の制作も手がけられましたが、この曲はドラマの撮影前にすでに出来上がっていたそうですね。とても作品の世界観にピッタリな楽曲だったので驚きました。
ディーン スケジュールの都合上、どうしても役作りの前に楽曲制作を済ませておかなければいけなかったので、昨年末くらいから制作をはじめて、2月の末までには全部アレンジもミックスも終わっている状況でした。ドラマの撮影が始まったのは3月からです。曲のコアに何を置くかがとても大事だったので、作詞・作曲をする過程で何度も繰り返し自分自身に問いかけていたように思います。

――サビのところで「why?」と連呼する部分がありますが、視聴者の皆さんがTwitterなどで『モンテ・クリスト伯』を語る際に、その言葉を文中に入れて盛り上がっていたのが印象的でした。
ディーン それは嬉しいですね(笑)。その言葉でいこうと決めたのは1月中旬、仕事でスイスに行った時に現地の空気に触れて確信したんです。人間誰しも答えが出ないとわかっているのに、「何故だ?」って頭の中で繰り返してしまうことってあるじゃないですか。誰に聞いても答えが返ってこない、出口が見えないような感じと、主人公・柴門暖の運命とがリンクして。1人の無実の人間が冤罪で捕まって投獄生活で一度は息を絶やすものの、復讐をすることが生きる糧となり悪魔に転生して社会に舞い戻ってくる…それを曲の中でもストーリーとして成立させたいなと思いました。ですから、前半は今にも息絶えそうなピアノの弾き語り、そして途中からは、デジタルなウェーブのサウンドを盛り込むことで、運命の嵐に飲み込まれていくような感じを演出しました。

役者としては「受け身」でいることのほうがプラスに感じることが多い

――本作に携わったことで、俳優としてどのような手応えを感じていらっしゃいますか。
ディーン ここ最近、国外をまわる仕事が続いたのですが、その時に『モンテ・クリスト伯』を観たよ、観ているよ、という声をたくさんかけていただいたんですね。それが僕としてはすごく嬉しくて。良い作品が言語を超えて広がっていく感覚をリアルタイムで味わうことができ、すごく嬉しかったですね。本当にチーム全員で魂を込めて作った作品だったので、そういう思いがいろんなところに届いているんだなと。改めて、やりがいのある仕事をさせていただいているんだなと感じました。

――俳優としての次のステップとして、今イメージされていることや今後演じてみたい役などはありますか。
ディーン 俳優のお仕事をさせていただく時は、実はあまり「こういう役をやりたい!」という主張はないんです。役者としては受け身でいることのほうが、プラスだと思うことが多いというか。ですから、役に関しては良い出会いがあれば良いな、という感じですね。しいて言えば、今まで自分がやったことがないことで、新しい学びがあったら良いなとか、あとは運動や格闘技が好きなので、アクションの作品だったら楽しいだろうなとか、そのくらいかもしれません。

――最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。
ディーン 今回の『モンテ・クリスト伯 ―華麗なる復讐―』のように、今現在、日本で作られている作品の可能性っていうものを引き続き応援していただけたら、きっともっと面白いもの、フレッシュなもの、国境を超えて広がっていくようなものが生み出していけるんじゃないかなと思います。今後もいろんな作品、いろんな役に恵まれると良いなと思います。今後とも応援よろしくお願い致します。

(撮影:逢坂聡)

提供元: コンフィデンス

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