■前回までのあらすじ
同棲によってニートになったハム子。猫の飼育で少しずつ元気を取り戻し、SNSを見ると他人の幸せに落ち込むことも多く…。そんなときある投稿に目が留まる…!
「好きなこと」を「好き」って言っていいの?
少しずつ『自分を縛り付けているのは自分自身』ということがわかってきました。でも釘を溶かすことは、当時の私には、まだ自分だけの力ではできませんでした。信頼している人、いちばん愛されたい人の力が必要でした。
もしかしたら多くの人は、この作業を幼少期に家族にやってもらっているのではないのかなと思っています。たとえば学校などの外の世界で、レッテルや固定概念といった釘を打たれてしまっても、家族が自分を信じてくれれば溶かすことができる気がします。さらに子どもの頃だったら頭も心も柔らかいから、釘は比較的簡単に溶けるかもしれない…。
こうして周囲に打ち込まれた窮屈な釘を「溶かすことができる」を経験できた子は、大人になってもし釘が刺さってしまったとしても、その経験を糧に自分一人の力で溶かしていけるのではないか。でも、もしその経験がないままに大人になってしまったら…その人は、1人ではなかなか溶かすことができない。
というよりも、そもそも溶かせるということすら知らず、ただただ耐え、新たな釘は増える一方で、どんどん生きづらくなっていく。しかも大人になると心も固くなってしまうから、釘はガチガチに固まってしまう…。そんな風に私は思っています。
この頃の私は、まるで幼い子が親に甘えているような感覚でした。もう一度、子ども時代を生き直している――そんな感じでした。
※次回に続く「親に整形させられた私が、母になる」(全78話)は1日2回更新!
※この物語は作者の経験を基に、一部編集しています
※今回の体験記に記載された症状や対処法は、あくまでも筆者の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。また、適切な時期に医療機関に受診することをお勧めします