■これまでのあらすじ妻の物を自分の物扱いする夫に搾取される生活に、妻は限界を感じていた。弁護士事務所で働く友人に相談すると「取られているのは尊厳」だと言われ、妻は苦しかった理由がようやくわかる。慰謝料を勝ち取るには証拠集め、録音が大事だとアドバイスされて…。
ある朝、夫が当然のように「今週末 信也たちの引越しを手伝いに行け」と行ってきました。でも、今週末は哲人の保育園の発表会。年に一度しかない、哲人も私もずっと楽しみにしていた日です。「あなただけで行けば?」と言って、私はスマホの録音ボタンをそっと押しました。「俺が行けと言ったら行く それが妻の務めってものですよね?」「…ね?」と圧をかけてくる夫。発表会に行きたいと私が言うと、「嫁に来たんだから お前は『俺のもの』 つまり『この家のもの』なんだよ」とドヤ顔で言いました。その会話が、録音されているとも知らずにーー。脚本:日野光里