「7時間睡眠がいちばん良い」「短眠は寿命を縮める」……。こうした常識、はたして本当なのだろうか?20年以上睡眠専門医として活躍中の坪田聡氏は、「睡眠のよしあしは『時間』だけでは測れない」「睡眠は『時間』と『質』のかけ算で決まり、質を高めれば5時間でも健康的な毎日を過ごせる」と言う。
しかし、短時間の睡眠では、日中にだるさが残る我々にとっては信じられない話だ。どう「質」を上げればよいというのだろうか。
そこで、最新刊『朝5時起きが習慣になる「5時間快眠法」』が話題沸騰の坪田氏に、その具体策を教えてもらう。今回は、睡眠における「お酒」のデメリットについて教えてもらった。
世界の一流企業が、こぞって仮眠を取り入れる理由とは?
私の患者さんで、「眠れないときにお酒に頼ってしまう」人がいた。お酒を飲んだ日はすぐに眠れるのに、飲まないと朝方まで眠れないのだという。
毎日寝酒をするのは体に悪いとわかっているから、週に1日は休肝日をつくろうとする。しかし休肝日は、ふとんに入っても眠くならず、目が冴えてしまってなかなか眠れない。
だから結局、毎日、寝酒に頼ってしまう。ここまで重症ではないにしても、「お酒を飲んだ日は寝つきがよい」と感じている人は多い。
アルコールに入眠効果があるのは間違いない。しかし一方で、アルコールには睡眠の質を落とすデメリットもある。
アルコールが体内で分解されると、アセトアルデヒドという物質ができる。
このアセトアルデヒドは、睡眠の邪魔をして、眠りを浅くする作用がある。お酒を飲んだ次の日の朝、いつまでも眠かったり、昨日の疲れがとれていない感じがするのはこのためである。しっかりと眠りに入っているように見えて、実際にはその眠りは浅いのだ。...